月刊誌「アイソス」の編集をやって12年になりますが、このような記事は見たことがありません。
ふつう、企業不祥事の暴露ものを書く人は、その不祥事の責任を問われない立場にいるか、あるいは「匿名」でモノ申すものです。
ですがヒロさんは違いました。定期審査中に生産部長から、やってもいない内部監査の記録を作ってくれと頼まれ、内部監査記録を創作し、それで無事審査が通ったこと、審査員と生産部長とは前日の酒の席でシナリオを作っており、審査員は創作というのを知っていてそこには踏み込まなかったことなどを、「山口博」という実名でアイソスに書いています。
「内部監査の記録を創作して書き終え、メール送信したとき、今まで必死になって社内の皆と格闘し、審査員とも何度も議論しながら築いてきたQMSを自分で畳み込んでしまったような気がしました。僕の役目は終わったと感じたのもこのときでした」(アイソス2010年4月号78-79p)
「なにもここまで書かずとも」と思いましたが、これがヒロさんの生き方なんでしょう。黙ったままでは、いられなかったのでしょう。
現在、ISO 26000はDIS(国際規格原案)の段階にあり、ISOのWebで公開され、日本規格協会のWebでは翻訳版も公開されています。今後、FDISも発行されれば、それも同じように無償公開されるのかどうか、この点についてもISOで議論されているようです。
テーマは「私の課題」。飯塚さん個人における学問上の課題と社会的課題について話していただきました。
学問上の課題は、まっとうな目的を設定するための方法論を極めること。例えば、最初に思いつく目的達成のための方法論の中にまっとうなものが必ず入っているようにすること。
社会的課題は、これまで自分を育ててくれた社会に対して恩を返したい。特にお国のために返したい。どういう形で返すのかというと、高度成長期のあの「強い日本」を、全然違うパラダイムの中で実現することに役立ちたいとのこと。
飯塚さんがどのような思いで学問に取り組み、社会的活動に取り組んでおられるのかが見えてきます。どうぞご視聴ください。
ムダをみつけるためにCFPというテクニックを使う
─CFPに投下した分だけのコストを、CFP商品の販売で取り返せますか?
植原:CFPを貼付した商品を販売することで、PCRに基づいて計算するという手間やコストを吸収するということを目指しているのではありません。自分たちでムダを見つけるために、CFPというテクニックを使っているのです。我々にとっては、事業改革、マネジメントを変えていくツールとして、まずCFPというのがあるのです。
─「ムダを見つけるため」というのは、具体的にはどのような取り組みになるのでしょうか?
(詳細はアイソス5月号で紹介)
ご両親は健在ですが、最近はお二人ともボケが進行しているようで。
昨日もおじいちゃんから妻に電話が入りました。
「みんな元気にしとるかあ? おまんとこのアカリちゃん(当家の娘)がうちに来てた言うんやけど、もう帰ってしもうたんか?」
「なに言うてんの、おじいちゃん。アカリはずうっとこっちにおるでぇ。大阪なんかに行ってへんよ」
「ええっ? そうかあ。来てない言うてるやないか、このアホが!」(電話の近くにいるおばあちゃんに怒鳴っている様子。それに対して、おばあちゃんが言い返している声も聞こえる)
「とにかく、アカリは大阪には行ってへんからね」
「ふーん。そしたら、あの子はいったい誰やったんやろ。ほなな」
そう言って、電話は切れました。
ちょっと、ちょっと、「あの子」って誰よ!
昨日はNPO法人・日本ファシリテーション協会(FAJ)東京支部主催の「ファシリテーション・トライアル」に終日参加してきました。そこではいろんなイベントが催されているのですが、私が出席したのは「はじめのいっぽ 〜ファシリテーター実体験!〜」です。定員20名のクラスに、私のような白髪交じりが確か3名程度。若い人たちの笑顔、元気、純粋な気持ち、自分よりもはるかにうまいプレゼン、対話のうまさ、自然な話の引き出し方、そういった渦に巻き込まれながらも、司会が「最初に発表したい方!」「これについて何か意見は?」と言うと、私はとにかく真っ先に手を挙げ、2番手以降の方々の発表ですぐに内容的に追い抜かれ、「なるほど!」を繰り返すという馬鹿sを踏み......
夜学で一緒に勉強した少数年配組の方々の顔は、今でもはっきり思い出せます。あれから30数年。今度は自分が少数年配組になる場に入っていくことになりました。
私も受講しましたが、坂内さんの講義は決して退屈しません。法律の話なのにおもしろく、ぐいぐい引き込まれ、ついには「これは守らないと会社として大変なことになるぞ」という認識に至ります。講演中、一番関心を示し積極的に質問をしてこられたのは、商社経由で海外取引業務に関わっている営業部でした。講演前と講演後とでは、受講者の危機意識のレベルはかなり高くなったと思います。
ただ、講演の持つ影響力というのはここまでです。明日になれば、みんなそれぞれ、いつもの自分の仕事に帰っていきます。多忙な日々の仕事の中で、講演で聴いたことが忘れ去られていきます。このあとスグ、仕組みにつながる何か手を打たなくてはなりません。鉄は熱いうちに鍛えよ!
品質管理課といっても、QMSだけでなくEMSの運用管理も担当しています。EMSで最近面白かったことを聞いてみました。
「今年度のEMSの重点目標によって、環境影響の抽出方法を、点数法からロジックゲート法(定性的な環境影響評価手法)に変えました。従来は、環境影響を点数化し、その数値が多いものを著しい環境側面として特定していたのですが、うちの場合、毒物を扱ってますから、この点数が全然減らないのです。だから、やっていても楽しくない。だったら、むしろ管理方法に視点を持っていったほうがいい。つまり、その管理の仕方は適正なのか、そうでないのかで見るわけです。例えば、何か液漏れがあって、それが工場周辺に広がって環境面で影響を及ぼすのであれば、それが起きる可能性があるところは全部拾い挙げてみようという視点です。そうすると、『今までこういうのは活動として挙げてなかったな』というものが、どんどん上がってきました」(佐藤さん)
重点目標があるということは、内部監査でも重点目標監査をしているということです。この監査のやり方も2008年版への改訂を機に変えたのだそうです。それまでは、過去に使ったチェックリストを今年も使うといったやり方をしていたのですが、特にQMSなどはもう登録して10年になるので、現場から「ええっ? また去年と同じことを聞くの?」という声が上がってきて、さすがにマンネリ化していたようです。そこで、各プロセスごとに重点目標を立て、そこをメインに監査をしていくという手法に変えたところ、「やってみると、意外にこれが当たって、面白かったです」(佐藤さん)とのこと。
(詳細はアイソス5月号で紹介)
2010年2月23日、日本適合性認定協会(JAB)主催の「環境ISO大会」で、ISO 14001登録10年以上が経過した組織3社の事例発表を行った摂南大学准教授の山本芳華さんが、パネルディスカッション中に「組織が期待している審査」という話題の中で述べた発言。
井口新一さん
「日本が世界をリードするという意識で取り組んでいきたい」
佐野真理子さん
「一番重要なのは消費者との双方向コミュニケーション」
西尾チヅルさん
「6社の取材事例で環境活動の見える化を紹介」
原田充裕さん
「うまくいっている会社は業務目標とISO目標が一致している」
【建設業】
認証維持中心の取り組みだったので、自社に合ったシステムにカスタマイズされておらず、形式的な内部監査が実施されていた。そこで通常業務と一体化して運営するMSにするべく、まず業務目標とISO目標の一致、モノマネではなく自社の実情に合ったシステムへの再構築などに着手した。内部監査においては、これまでの要求事項の順番に沿った逐次式監査をやめ、目標達成状況を確認する監査に切り替えた。こういうことができる前提として、先に業務目標とISO目標の一致がある。また、目標未達に対する「不適合」についても、たとえ目標達成率に達しなかったとしても、「達成に向けて取り組んでいる」「未達の原因を考えている」といった取り組みがあれば「適合」とした。監査の質問方法も、従来のYES/NOで回答できる質問ではなく、オープン・クエスチョン方式に変えた。こうすることで被監査側からは「実情を聞いてもらえるようになった」「会社に対して問題提起ができるようになった」などの評価が生まれている。内部監査員は部長級が中心である。審査側に対しても、自分たちの監査手法について説明し、YES/NO方式の審査質問ではなく実情をありのままヒアリングしてもらう審査方法に転換してもらうことをお願いしたとしている。
【専門商社】
総合商社傘下の電子部品関係の専門商社3社が合併後にシステム統合した事例。3社ともQMS・EMSの両方の認証を取っているが、業務目標とISO目標を一致させ、本業の中でMSに取り組んでいる。内部監査への取り組みで特徴的なのは、社員全員を内部監査員にしようとしているところ。すでに200人の社員のうち、内部監査員が100人を占めている。また内部監査報告書には、監査結果だけでなく、その結果に至る議論のプロセスや意見なども記載し、監査の見える化を徹底させている。
【製造業】
環境ブランド商品が全商品の半分を占める文房具メーカーの事例。内部監査については特にここで記載すべき内容は報告されなかった。(プレゼンターの取材不足なのか、それとも取材先にネタがなかったのか?)
山本芳華さん
「自社の特徴をEMSに生かすことが継続の鍵」
【設計・デザイン会社】
業務はオフィス活動が中心なので、その活動に限れば環境負荷は小さい。しかし、同社の設計が反映された構造物の環境影響は大きいので、その間接影響をマネジメントすることがEMSのポイントになる。そうなると、部門や担当者を越えて設計段階での配慮項目を情報共有する必要があり、業務に則して作成されたISO 14001帳票類をイントラネット化することでそれを実現した。また、この会社では社内で作成した環境配慮項目のフォーマットを外部組織や自治体に共有可能な状態で公表し、それによって社内と社外の環境に関する評価システムを一致させた。こうすることで業界を環境面で主導できるし、一方で社内での評価体制への信頼性が増した。社内外の評価基準が一致することで、内部の環境活動がより本来業務に則した形になったという
【総合商社】
商社なので業務そのものはオフィス活動であり、それだけだと環境負荷は小さい。だが、総合商社が投融資先や取引先に与えるビジネス上の影響力(環境における間接影響力)は甚大である。そこで自社だけでなく相手先を含めたビジネス全体での大きな環境配慮体制を構築した。同社では毎年、各ユニットの担当者が、自分が担当する商品や事業投資先の環境側面の抽出や環境影響評価を実施している。非常に多くの社員が内部監査を実施しており、EMSが身近な形で浸透している。ビジネスベースで環境管理体制を強化しているのが大きな特徴。
【開発研究所】
ここも、オフィス活動と小規模機器・物質の管理が中心の環境負荷が小さい組織。しかし、研究開発の結果、市場に出た商品の環境影響は大きく、そのマネジメントがポイントになる。ここでは、研究所でEMS活動に携わったメンバーが、数年後には研究成果を持って事業所へ異動し、そこでEMS活動が拡張し、事業所間でシステムの共通理解が生まれるといった成果が出ている。育った人材が他所で成果を上げていくという、EMS人材の母体のような研究所である。ここの内部監査はもっぱら若手に任せるという(前述した建設業の事例では部長級が内部監査員の主体であったのと対照的)。これには、「監査が人を育てる」という教育的効果もねらっている。研究所という性格からか、新人教育を徹底し、独自の研究テーマに対して環境配慮ができるように人を育てているのが大きな特徴。
最後にインタビューをすべて終えて思ったのは、自社の特徴を生かしたEMSを構築することが継続の鍵になるとのこと。
パネルディスカッション
事例では監査員の階層はまちまち
Q1:事例紹介で若い社員が内部監査をやったり、社員全員に内部監査をやらせるといった話が出てきたが、新人に有効性の確認ができるのだろうか? また、内部監査員は多ければいいというものでもあるまい。
原田:私のセミナーでは管理職が内部監査をやることを推奨している。社員全員に内部監査をやらせる事例を紹介したが、内部監査で指摘されても指摘の意味が分からないとか、どう是正すればいいのか分からないといった話をよく聞く。社員に内部監査を経験させることで、そういった知識が早く身につくと思う。
山本:若手社員といっても、入社3〜5年の社員のことで、まったくの新人に内部監査をやらせるわけではない。事例で紹介した研究所では、若い社員でも1つの研究成果を実現するには自分で責任ある管理ができなくてはいけないし、そういう管理ができるからこそ他の事業所に異動してもEMSの管理ができ、内部監査もできるのだと思う。
Q2:山本さんが事例紹介した3社では、審査機関にはどのような対応をしていたのか。
山本:3社とも積極的にEMSを回しておられたので、ある程度自分たちのスタイルを理解してくれる審査機関とコミュニケーションを取っておられたのだと思う。
原田さんが7つの監査手法を披露
稲永さんが質問手順を紹介
また、監査ではどのように質問をしていけばいいのかについて、稲永さんは次のように説明した。例えば、手順監査の場合であれば、最初に「担当者が手順を理解しているか?」を質問する。続いて、「実際にその手順通りに実施しているか?」について質問する。普通の監査はここで終わってしまっている場合が多い。しかし、さらに一歩進める必要がある。次の質問は「その手順自体は効果的か? 効率的か?」である。監査員は「話し上手」でなくてはならないし、「聞き上手」でなくてはならないが、さらに「話させ上手」であることも必要だと述べた。
組織の審査への要求がかなり高度化
続いて話題は「組織が期待している審査とは?」に移った。最初に久保さんがJABアンケート調査による回答結果を披露。その結果から久保さんは、組織は有効性審査を求めており、そのためには審査員は組織の業務内容をよく理解していなければならないと述べた。一方、組織側を代弁する形で、原田さんは「内部監査が重点テーマを決めてきちんと行われているか」あるいは「自分たちの内部監査の強み・弱みは何か」といった点を審査して欲しいという声が出ているとし、山本さんは、「審査では事務局+アルファの人から話を聞くだけでなく、もっと多くのメンバーから話を聞いて欲しい」「現在のマネジメントシステムの次の一歩になるものを気づかせて欲しい」といった声が出ているとしている。
求められるEMSの取り組みプロセスの開示
情報公開はトップランナーが拓く
最後の話題は「審査結果の情報公開」について。これについては、久保さんがガイドライン対応委員会が発行した「アクションプラン」を紹介し、認定行為の透明化については公開準備を進めている最中で、認証結果の公表についてはまさにこれから検討を始めようとしているところだとした。椿さんは本件について、「EMSは現状だけでなく、将来にわたって環境に良いことをやってくれることを保証する、おそらく唯一の仕組みである」とし、認証を取ったことを公開するだけでなく、EMSを導入した狙いや、どのような問題があって、それにどのように対応しているのかなど、いわゆるPDCAでやっている中身を開示することが必要だと思う。今後は、情報開示に積極的な企業がトップランナーとなり、情報公開促進のドミノ効果を起こしてもらいたいと述べた。
最後に司会がフロアーから発言を求め、富士通・古賀剛志さんと環境ISOシステムサポート研究所の市川昌彦さんの二人が次のようにコメントを述べた。
古賀:情報公開の話がかなり前から論議され続けているが、一向に進んでいない。コンセンサスが得られていないからだ。欧州ではもうやっている。日本ではまず組織が主体となってやるべきだ。情報公開には機密の問題がつきものだが、これはもうトップランナーがやるしかないだろう。本日の話をぜひ進めて欲しい。また、まだ本業とつながっていないEMSが存在するが、もう形だけのEMSは限界に来ていると思う。この壁を打ち破っていかなくてはならない。
市川:「不適合」や「不祥事」を公開するだけが「情報公開」なのか? 「良いコミットメント」を積極的に公開するのも「情報公開」である。ISOを前向きに進めよう。情報公開もプラス側面をどんどんやっていくべきではないか。
このあと司会の西尾さんがこれまでの議論のポイントを総括し、閉会となった。
財団法人日本適合性認定協会(JAB)は2月18日付のプレスリリースで、2009年12月末時点での国内のISOマネジメントシステム認証組織件数を発表した。これは国内で活動するマネジメントシステム認証機関を対象に行ったもので、JABが4半期に1度、実施している調査結果である。この結果には、JABから認定されていない認証件数も含まれたもの(図表の「全認証組織件数」)と、JAB認定だけを集計したもの(図表の「JAB適合認証件数」)との両方が掲載されている。
【全認証組織件数】(JAB非認定も含めた件数)
2009年12月末時点での認証件数(認証機関数)、前年同月末時点での認証件数、前年比増減数は次の通り。
ISO 9001(QMS)→51,584件(65機関)、53,125件、前年比1,541件減
ISO 14001(EMS)→26,146件(62機関)、25,960件、前年比186件増
ISO 13485(医療機器)→443件(12機関)、395件、前年比48件増
AS 9100(航空宇宙)→288件(7機関)、246件、前年比42件増
TL 9000(通信)→8件(1機関)、8件、前年比増減なし
ISO 22000(食品安全)→367件(20機関)、230件、前年比137件増
【JAB適合認証件数】(JAB認定のみの件数、海外事業所含む)
2009年12月末時点での認証件数(認証機関数)、前年同月末時点での認証件数、前年比増減数は次の通り。QMSとEMSのみ。
ISO 9001(QMS)→39,439件(48機関)、41,363件、前年比1,924件減
ISO 14001(EMS)→20,545件(43機関)、20,777件、前年比232件減
これを見ると、全認証組織件数では、ISO 9001は年間で大幅な減少が起きており、ISO 14001も微増にとどまっている。一方、JAB適合認証件数については、ISO 9001だけでなく、ISO 14001も前年比で減少している。また、全認証組織よりもJAB適合組織のほうが、ISO 9001認証件数の減少は大きい。
ISO 9001とISO 14001の認証件数については、JABのデータをもとに本ブログで編集した(認証件数の多い順にソート)図表を下記に掲載しておく。PDFで見たい方は下記をクリック。
ISO 9001集計表(PDF)、ISO 14001集計表(PDF)![]()
今井さんには取材を通じて、KJ法のおもしろさ、監査のおもしろさ、プロセスアプローチのおもしろさを教えていただきました。私の頭の中にある「マネジメントシステムのおもしろさ」という世界に大きな穴が空いてしまいました。
奥様のお言付けによりアイソスに訃報は掲載しませんが、すでに公表されている故人のご経歴を下記に紹介しておきます。
【今井義男さんの略歴】
1934年
東京都生まれ。
1958年
早稲田大学第一理工学部工業経営学科卒業。石川島播磨重工業株式会社航空エンジン事業部予算課長、事業部長補佐、生産管理室主査等を経験。
1975年
株式会社サンノハシ入社、取締役として技術・品質保証・開発・海外展開等を担当。その間、ねじに関する国際会議に多数参加発表。試験所の認定審査に従事。
最近まで
社団法人日本ねじ工業協会参与、技術士事務所イマイ主宰、JAB試験所審査員。
資格
技術士(経営工学部門)、CMEr(米国SME)、JRCA登録審査員補
主要著書
# ISO/IEC17025の解説とその適用指針 ~改訂版(2006、丸善、共著 )
# CFT クロス・ファンクショナル・チームの基礎―勝ち残りをかけて変革を目指す組織(2003、日本規格協会、今井訳)
# FMEAの基礎―故障モード影響解析(2003、日本規格協会、今井訳)
# ISO/TS 16949:2002のギャップ分析と移行計画(2003、日本規格協会、共訳 奥城・今井)
# 事例による統計的方法を活用したISO9001:2000の解釈(2003、日本規格協会、共訳 今井・山田)
# システム構築と改善のためのマッピングワークプロセス(2002、日本規格協会、今井訳)
# ISO9000-2000 監査へのプロセスアプローチ(2001、日本規格協会、共訳 奥城・今井)
# ISO/IEC 17025の解説とその適用指針(2000、丸善、共著)
# ISO9000品質システム審査ハンドブック(1999、日本規格協会、共訳 奥城・今井)
アイソス掲載記事
【アイソス61号 2002年12月号】
ISO9001:2000を使った監査の方法論 執筆/技術士事務所イマイ代表 今井義男 12-14P
【アイソス123号 2008年2月号】
KJ法活用による内部監査で不良を減らす 取材先/技術士事務所イマイ代表 今井義男氏 78-81P
本日、社団法人産業環境管理協会(JEMAI)の須田茂理事から、LCAの見える化の一環である「エコリーフ」及び「カーボンフットプリント(CFP)」の日本における取り組みについて話を伺いました。須田さんは1993年にISO/TC207(環境マネジメント)でISO 14000シリーズの一つとしてLCAの規格化の議論が始まった頃から、わが国のLCA活動を主導してきた方です。
「エコリーフ」は、資源採取から製造、物流、使用、廃棄・リサイクルまでの製品のライフサイクル全体を通じての環境データを定量的に表示するタイプの環境ラベルであり、「カーボンフットプリント」は、商品・サービスのライフサイクルの各過程で排出された温室効果ガスの量を合算し、その全体量をCO2量に換算して表示する環境ラベルです。前者は、CO2に限らず、さまざまな資源の消費負荷や大気・水域・土壌などへの環境排出負荷など、扱う対象は幅広く、それだけ表示されるデータは詳細であり、3枚のシートで表現されますので、製品自体に全情報を貼り付けるのは無理で、ほとんどの情報はWebで検索して見ることになります。一方、後者はCO2のみを扱うので、環境情報jとしては非常に偏っていますが、ラベルにはCO2換算排出量のみが記載されているので、明快に消費者に訴えることができます。
このように両者にはそれぞれ一長一短がありますが、カーボンフットプリントについては、現時点で既にPCR(商品種別算定基準)作成ワーキンググループが70グループを超えており、21年度中には100件近くに達すると見込まれているので、カーボンフットプリントの表示は急速に広がるでしょう。そんな中、エコリーフ登録事業者からは「LCAによる定量的表示という点ではエコリーフもカーボンフットプリントも同じなのに、両者では細かい基準や方法が異なるため、両方とも取り組もうとすると二重手間になる」という声が出ているそうです。これについて須田理事は次のように回答してくれました。
「現在は基準や方法が異なるところがあるため、同じ製品であっても、エコリーフとカーボンフットプリントでは、別々の取り組みになります。なので、この両者の基準や方法を統一するようにします。それによって、CO2換算排出量については、カーボンフットプリントで算出した値がそのままエコリーフでも使えるし、その逆も使えることになります。つまり、同じ製品であれば、カーボンフットプリントで表示されたCO2換算排出量と、エコリーフで表示されたCO2換算排出量が同じになるようにするわけです。基準や方法の中身については、エコリーフ側がカーボンフットプリント側に歩み寄ることになるでしょう」
今年もどうぞよろしくお願いします。
飯塚悦功プロジェクト第14回の映像をお届けします。
今から7年前。飯塚さんが日本品質管理学会会長に就任した時の就任演説で発表した「Q-Japan構想」が今回のテーマです。同構想の三本柱である「精神構造」「競争力」「社会技術」への思いを熱く語っておられます。
中でも、1980年代に品質管理のアプローチをサービス産業に導入したがうまく行かなかった、その理由は何か? についての解説が見事です。また、飯塚講演の十八番である「初代と二代目」の話も、このビデオで視聴できます。
どうぞお楽しみください。
この1年、お世話になったコメンテーターの方々に、お礼並びご挨拶を述べて今年のブログを締めくくりたいと思います。
本年は大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
磯山さんへ
今年最初にいただたコメントが磯山さんからのものでした。
磯山さんの「センスの対義語が経験則」って言葉は今も頭に残っています。来年もどうぞよろしく!
イソハドーグさんへ
イソハドーグさんのポジティブなコメントにはいつも励まされています。特に野球ネタをやり取りするのは楽しみの1つでした。最近はちょっと音沙汰ないのですが、お元気にしておられますか? 来年もどうぞよろしく!
GAIさんへ
たぶん今年最もコンスタントに数多くコメントを寄せてくれたのはGAIさんでしょう。深謝! TSネタではお世話になりました。来年もどうぞよろしく!
迷える仔豚&走る仔豚さんへ
コメンテーターの中で私にとっての最大の事件は、「迷える仔豚」から「走る仔豚」への改名です。忘年会には参加できなかったので、このへんの諸事情は来年ボチボチと聞かせてもらおうと思っています。それと、
<「美しき誤解」・・・・・ステキなフレーズですネェ。
学者嫌いがほとんどISO業界の中で、正当な評価をいただいたことがうれしかったです。来年もどうぞよろしく!
家元さんへ
いつも心温まる コメントをありがとうございます。家元さんの言葉には何度も励まされてきました。雑誌の編集の場合、たとえ読者から直接反応がなくても、「お金を出して読んでくれている」というのが励みになりますが、ブログの場合はそういった金銭関係がありませんから、直接反応がすべてです。ネガティブな反応だとへこみますし、ポジティブな反応だと続ける元気が出ます。来年もどうぞよろしく!
えきせんとりっくさんへ
ISO、野球、編集後記、いずれの話題でも反応していただき、ありがとうございます。建築・土木関係でのコメントは、大変勉強になります。来年もどうぞよろしく!
師範さんへ
是正処置ワークショップでは大変お世話になりました。審査道無風流プロジェクトの中で私が今一番関心があるのは、二者監査研修です。TSがしぼみつつあるいま、二者監査の普遍化した理論と実践を日本発でやっていただきたいものです。来年もどうぞよろしくお願いします!
TOMOさんへ
先日、道場へおじゃました時にご両親のお写真を拝ませていただきました。仏壇の天上には「空」という時が書かれていて(禅宗の仏壇ではこのようにするのでしょうか?)、字の一部が焦げていました。たぶんお線香の熱で焦げてしまったのではないでしょうか。「TOMOさんらしいなあ」と思わず笑ってしまいました。来年もどうぞよろしくお願いします!
ファイヤードマンさんへ
いつも真っ直ぐで真摯なコメントをありがとうございます。特に審査関係の話に興味をお持ちのようですが、いつも審査問題で苦労しておられるのでしょうか。来年もどうぞよろしくお願いします!
え"...iso? さんへ
私が対応できないコメントに対して、え"...iso? さんが回答してくれた場面が何度かありました。大変助かります。特に地球温暖化についてのコメントのやり取りを見ていて、その勉強ぶりに感心しました。来年もどうぞよろしくお願いします!
朋友さんへ
「休日のこんな夜中、いったい誰がコメントを?」と思ったら、朋友さんです。いつも無茶苦茶仕事してるから、空いた時間が少ないのでしょうね。ただ、健康には気をつけてくださいね。来年もどうぞよろしくお願いします!
門岡淳さんへ
いつも歯切れの良さに感心しています。自分もこの人のようにきちんと話したいものだと思っています。来年もどうぞよろしくお願いします!
shikaさんへ
コメントで、ハーモニカの一段ものとか、足踏みオルガンとかいった話をしておられたので、「こりゃ、ひょっとすると同世代?」と親近感を持っています。来年もどうぞよろしくお願いします!
イグチさんへ
プロセスアプローチでのコメントのやり取り、楽しかったです。また、やりましょう。来年もどうぞよろしくお願いします!
道友さんへ
ISOの制度や規格を批判する方はたくさんおられ、むしろ人材過剰の状態なのですが、道友さんのように自ら建設的な仕事をされる人はほんのわずかだと思います。見ていて励みになります。来年もどうぞよろしくお願いします!
では、皆様、良いお年を!
小諸そばで掻き揚げそばを食べていると、男性客の一人が店員に文句を言っているのが聞こえました。たぶん私と同年代、つまり50代くらいの方でしょう。
「すみません。香りを付けるために、ゆずの皮を入れております」
店長が丁寧に頭を下げて、そう答えました。
「香り?」
「はい、香りです」
「ふーん」
男性客は不満そうでしたが、そのあとは何も言いませんでした。
何カ月か前の話です。
今夜は妻が買ってきたゆずを入れてお風呂に入りました。
湯船に浮かんだ2個のゆずを見て、あの男性客のことを思い出しました。
彼が初めてゆず風呂を見たら、なんて言うでしょう。
「ちょっと母さん! 風呂の中に腐ったミカンが浮いてるじゃないか!」
ISMSの基本用語である「機密性・完全性・可用性」、これを釜井さんは、「漏らしては困る度合い、壊されては困る度合い、使えなくては困る度合い」と言い換えます。うまいこと言うなあ〜、と感心していると、釜井さんはISMSのむずかしい用語を次々と分かりやすい表現に変換しながら話しておられます。
今、ファシリテーションの取材や体験に凝っているのですが、ある人が言ったことを、参加している人達みんなが理解できる表現に瞬時に言い換えるのは、ファシリテーションの重要な技術の1つです。釜井さんの「言い換え」のうまさは勉強になります。
最近のJABの動向としては、認証機関の力量分析について、従来は産業分類の専門的能力を審査員が持っているかどうかにこだわっていたが、これからは産業分野から独立した力量分析の実施を認証機関により一層浸透させたい。また、国内でローカルな認定機関(海外の認定機関)の認定を受けている認証機関に対しては、JABが同機関に対して年1回のサーベイをやりたいとしてIAFに申し出ているとのこと。最後に「第三者評価制度は、関係機関みんなで取り組まなければ良くならない。社会の底上げができる制度、つまり社会財としての適合性評価制度の確立を目指したい」と締めくくった。
日本は労働安全衛生法ができて以来、労働災害による死亡者数は減ってきているが、逆に重大災害の件数は増加しており、死亡者数や重大災害をぐっと減らすには、新たにリスクアセスメントの考え方を導入・普及することが重要である。この考え方は2006年の労働安全衛生法の改正で取り入れられた。また、労災による死亡者数が日本と比べて極端に少なく、重大災害も少ない英国では、日本のように人間の注意重視よりも、むしろ設備・装置重視である。日本もISO 12100による設備安全対策が必要であり、2007年にはこの考え方に則って、機械の包括的な安全基準に関する指針の改正が行われた。英国のローベンス報告や、国際安全規格の視点から学ぶべき点は多いとしている。
また、向殿氏は、「安全は本質的に総合的・領域横断的な学問である」とし、「技術」だけでなく「人間(消費者)」と「組織・仕組み」で安全を守るという3つの観点が重要であると述べた。最後に、労働安全衛生マネジメントシステムとリスクアセスメントの概要を解説した。

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