「社長、私らは会社の仕事を優先してやったらいいんですか、
それともISOの仕事を優先してやったらいいんですか?」
お酒も入ったせいか、
先代社長の時代から働いている工場長が、
社内の懇親会の席上で社長にこう言いました。
認証取得準備で社員の仕事量が増え、
なんでISOのために、という声が社内に充満してきた時期でした。
もとより社長の頭の中には、
ISOの仕事と会社の仕事、
そういう区別はありません。
小さな町工場の生き残りをかけてISOを導入しようと考えていました。
「ISOの仕事を優先してもらって結構です」
社長はそう答えました。
すると、工場長は、その場にいたみんなに向ってこう言いました。
「おい、聞いたか? ISOの仕事を優先していいんだってよ」
社長はもうここで完全に切れていました。
「ええ、そうです。
その結果、会社のほうの仕事ができなくて残ってしまったときは、
その仕事はすべて私がやります。
でもね、私もその人はそれだけの能力しかない人だとみなしますよ」
若い社長と古参社員との、一発触発のにらみ合いになりました・・・
「もう、10年以上前の話です。私もその頃は若かった」
取材後、居酒屋でビールを飲みながら、社長はそう言いました。
ISOに長年携わったコンサルタントなら、
「そんな話なら、私もいくつか知っている」とおっしゃるでしょう。
そう、これは、よくあるISO認証取得時の修羅場の話です。
珍しい話ではありません。
ですが、個々の組織にとっては、
1回こっきりしか経験できない
大事な通過儀礼です。
社内でずっと語り継がれる話です。
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ISO 9001:2008の発行日は11月15日になります。
JIS Q 9001:2008の制定日は12月20日です。
10月7日のブログでも書いたように、
FDIS段階で多くのコメントが各国から寄せられ、
予想以上に編集作業に時間をとられたため、
当初予定だった10月末日よりも2週間ほど遅れて発行されます。
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飯塚悦功さんのお母様がお亡くなりになりました。
16日から17日にかけての真夜中のことだったそうです。
17日に通夜、18日に葬儀が家族葬で行われます。
飯塚さんのお母様は栃木県今市のご出身です。呉服屋の長女として生まれ、本来は婿養子をもらって家の後を継ぐはずでした。ですが、当時商家のおかみさんというのは、家族の中で一番最後にお風呂に入ることになっていたらしく、お母様はそれが嫌でサラリーマン(飯塚さんのお父さん)と結婚されたそうです。
結婚後、飯塚さんが生まれたわけですが、体が弱く、病気がちだったので、お母様も相当苦労されたようです。「子どもを育てるのがこんなにしんどいとは思わなかったので、1人にしておいたのではないでしょうか」と飯塚さんが話してくれたことがあります。飯塚さんはひとりっ子なのです。
「私は本当に両親から大事に育てられました。ですからその分、自分が大人になったらこの恩を返さなくてはならない、そう思っていました。ところが、ある方から『恩は親に返さなくていいから、自分よりも下の者に返しなさい』と言われました。東大の先生になってからは、久米均先生からも『親から受けた恩は、自分の弟子に与えてあげなさい』と言われました」(飯塚さんの言)
愛情をいっぱい受けて育った人が、大人になって今度は別の人たちに愛情をいっぱい注いでいく、恩を返すのではなく、恩を受け継いでいく、ということなのでしょう。
飯塚さんのお母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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メディアの仕事では、「審査」と「コンサル」の峻別の問題に相当するのが、「記事」と「広告」の峻別です。広告をもらっているので、そのスポンサー企業の提灯記事を書くとか、あるいは広告はもらわずに、お金だけもらってその企業の提灯記事を書くとかいったことが日常的に行われています。これは紙媒体の世界だけでなく、ブログを含めたWebの世界でもあります。認証機関がコンサルをすることで、認証制度の信頼性が損なわれているように、提灯記事がメディア全体の信頼性を損なっています。
メディアも仕事なのですから、「お金をもらっていること」自体が悪いのではありません。お金をもらってやっていることをオープンにしていない行為が問題なのです。ですから一目見て「広告」とわかる「広告」は、実に正しいのです。新聞で言えば、紙面の下5段で囲ってあるスペースに出ている広告、あるいは全面に記事らしいことが書かれているのですが、紙面の一番上に「広告企画」とか書かれている広告、これらは正しい。しかし、紙面の記事の中に、お金をもらって書かれた記事があったりすると、読者はこれに気がつきません。これは正しくない。雑誌でも、見た目は記事と広告がはっきり分かれているのですが、その記事が全部広告(つまり、お金をもらって書いた記事)であるものがあります。これも、その業界を知らない人が読むと、その記事が広告とは気づきません。メールマガジンでも、どこまでがその人の記事で、どこまでが広告かが見分けにくいものがあります。ブログだと、ペイパーポストがその典型になるのでしょう。いずれも、わざと記事らしく見せて、読者に信じさせようとしているのです。
「アイソス」という媒体を例にとると、主要収入源は購読料であり、全体の8割を占め、残りが広告になります。ですから、広告スポンサー志向よりも読者志向になります。これは、「編集に対する信念からして、うちは読者志向なのだ!」というより、単に経営的にそうなのです。どんな企業でも、一番収益のある対象を第一に志向します。広告の売上構成比は低いですから、広告スポンサーの提灯記事は書く気がしなくなる。つまり、アイソスの健全性は、売上構成比にかかっているといっても過言ではありません。これは非常に危ういことです。
一方、認証機関は、主要収入源である受審組織を単純に志向できない立場にあります。制度上は、QMSの場合は顧客に代わって、EMSの場合は社会に代わって第三者審査を行い、受審組織の規格適合性を証明しているわけですから。このような、収益先と志向先との矛盾を公式に取り上げたのは、たぶん今年3月に開催された「JAB ISO9001公開討論会」でのWG1「信頼されるISO 9001認証制度」での発表が最初だと思います。この発表では、審査料を受審組織ではなく、他で負担できないか(国、顧客など)を議論したが結論は出なかったと報告しています。
認証機関は、審査料をもらっている「顧客」ではなく、その後側に控えている「顧客の顧客」や「社会」への還元を志向しなければならず、そのためには「お金をもらっている顧客を志向する」といった単純な収益関係を超えた発想が求められています。
この課題は、アイソスにとっても、メディア全体にとっても、まだ全然乗り越えられていない大きな壁ですから、「認証機関はもっとしっかりしろ!」とは、面と向かっては言えたものではありません。認証機関の「審査」と「コンサル」の峻別問題の本質は、私どもにとっては「記事」と「広告」の峻別問題として提示されているからです。
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食後、椅子にすわってくつろいでいると、
娘がひざの上に乗ってきたので、
「ジョーバ! ジョーバ!」
と叫んで、ひざを交互にゆすってやると、
キャッキャッ笑うので、
調子に乗って、
「ジョーバー! ジョーバー! ジョーバー!」と、
さらに激しくゆすって振り落としてやろうとしたら、
妻から制止の声。
「会社でもそんなことしてるんでしょ」
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あなたは古典が読めますか?
私は全然ダメです。
読めないのですが、ある古典については信頼しています。
現代人の中に、その古典の品質を保証してくれる方がいるので、
その仕組みを利用しています。
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先月、大阪で開催された「JRCA講演会」で、フロアーから「2008年版発効後2年経つと、2000年版は無効になるそうだが、次の更新審査までまだ2年以上ある組織はどうなるのか?」という質問がありました。なるほど、心配でしょうね。ここで、ISO9001の2000年版から2008年版への認証の移行についてまとめておきましょう。重要点は次の4つです。元ネタは「IAF-ISO共同コミュニケ」です。
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今日は「4.2.4 記録の管理」です。「4.2.4」は「4.2.3」と比較して考えるとわかりやすいです。前日述べたように、「4.2.3」では、記録を作成することが要求され、「4.2.4」では、記録を管理することが要求されています。このあたりの区分けが2008年版で明確になりました。
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