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2008年11月アーカイブ

Vantage Point 取得動機

「4.6.3 c) があるからです」

1995年11月20日の取材で、「どうして顧客から要求されていない企業もISO 9000を取るのか?」と聞いた時の原田伸夫さん(当時はBVの営業部長、現在はISOシステムコンサルタント社社長)の返事。13年前の話なので、「4.6.3 c)」は1994年版の項番。2008年版では「7.4.2 購買情報」の「c) 品質マネジメントシステムに関する要求事項」に該当。
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Vantage Point デミング賞

「ちょっと言い過ぎだと思う」

2000年11月、日科技連は「第71回品質管理シンポジウム」を箱根で開催、デミング賞創設50周年に当たる年であったが、会場ではマルコム・ボールドリッジ賞をPRするプレゼンが行われ、デミング賞のインパクトが薄れた旨を訴えるリコーの社長からのメッセージも紹介され、フロアーからはデミング賞批判の発言まで出たため、たまりかねた久米均さん(当時東京大学教授、デミング賞委員)が立ち上がって発した言葉。
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Vantage Point 固有技術の問題

「世の中の不具合問題は、固有技術の問題だ」

ISOマネジメントシステム関係者の間で「最近起こっている不具合のほとんどは、技術不良ではなく、管理不良である」という論調があるのに対し、
2008年2月、田村泰彦さん(構造化知識研究所社長、SSMの提唱者)がアイソスの取材で示したアンチテーゼ。「数多くの事例を大局的にみて、管理不良の傾向を議論するならわかるが、1つ1つの品質トラブルの事例を取り上げて、管理不良を論ずるのは全くナンセンス。今、自動車や家電など、製造業の現場ではものすごい複雑な設計を行っているので、設計者の固有技術が絶対的に不足している。だから、品質トラブルが絶えないのだ」とのこと。
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ベローチェ&小諸そば

カフェ・ベローチェの「アメリカン」。
カップに半分ほどブレンドコーヒーを注ぎ、
そのあと客の目の前でお湯を足す。
「ブレンド」と同じ分量なのに、同じ値段。


券売機がなくて、
レジ係もいないとき、
お金を受け取った手で、
そばをつかむ小諸そば。

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速報 QMS/EMS認証件数(08.9)

日本適合性認定協会(JAB)は11月25日、「品質・環境マネジメントシステム認証機関による組織件数 四半期アンケート」の2008年9月末の集計結果をプレスリリースとして発表しました。これは、JABが3カ月ごとに実施している認証機関向けアンケート調査の結果をまとめたもので、JABが調査しているとはいえ、JABから認定されていない認証機関の認証件数もカウントされているので、国内認証状況の全貌をつかむことができます。

これによると、
日本の全認証組織件数(JAB適合組織件数以外も含む)は、ISO 9001(品質マネジメントシステム)で53,359件(2008年6月末時点よりも88件減)、ISO 14001(環境マネジメントシステム)で25,736件(同262件増)です。

このほかのマネジメントシステム規格の国内認証件数については、ISO 13485(医療機器)が386件、ISO 9100(航空宇宙)が229件、TL 9000(電気通信)が8件、ISO 22000(食品安全)が188件となっています。

ISO 9001/14001の認証機関を認証件数の多い順に並べた一覧表を下記の通り作成しました(見づらい場合は表をクリックしてご覧ください)。
PDFはこちらからダウンロードできます。
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今日はISO 9001:2008の「1.2 適用」から「3. 定義」までで、2000年版から変更のあったところをチェックして、この「ISO9001ユーザーの声」を終了したいと思います。本日始めてご覧になった方は、「あれ、肝心の第4章からの変更点は?」と思われるかもしれませんが、すでに第8章から第4章までの変更点の確認は、本ブログの8月20日〜10月1日で完了しておりますので、そちらを見ていただければと思います。

さて、「1.2」の変更点は、「規制要求事項」が「法令・規制要求事項」に変わった点だけです。この意図は、すでに11月12日付の「ISO9001ユーザーの声 29」で説明した通りです。規格文の第3パラグラフが次のようになります。(下線が追加)

(ISO 9001:2008 1.2 Application)
Where exclusions are made, claims of conformity to this International Standard are not acceptable unless these exclusions are limited to requirements within clause 7, and such exclusions do not affect the organizetion's ability, or responsibility, to provide product that meets customer and appicable statutory and regulatory requirements.
(JIS DRAFT 9001:2008 1.2 適用)
このような除外を行う場合には、除外できる要求事項は箇条7に規定する要求事項に限定される。除外を行うことが、顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たす製品を提供するという組織の能力、又は責任に何らかの影響を及ぼすものであるならば、この規格への適合の宣言は受け入れられない。

「2. 引用規格」については、西暦年の記述がない規格については最新版を適用するという文言が加わりました。こういった対応は、実際日本では、すでに2000年版でも行われていましたね。

「3.用語及び定義」については、2000年版では、1994年版で使用されていた「供給者」を「組織」に、「下請負契約者」を「供給者」に、表現を変更したことを説明していましたが、8年が経過してこの点は周知されたとの判断から、この説明文(第2・3パラグラフ)はすべて削除されました。

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認証規格開発 年1本ペース

ISO 9001(品質:1987年)とISO 14001(環境:1996年)の発行後、しばらくは認証用マネジメントシステム規格の開発は止まっていたのですが、2005年から新規開発が再スタートし、2010年からは年1本ペースとピッチが加速されています。対象範囲は、特定産業分野に絞ったものから、社会インフラ全般に関わるものへと拡大傾向にあり、以下のようにセキュリティ・安全系が主流になっています。

2005年 ISO 22000(食品安全)
2005年 ISO 27001(情報セキュリティ)
2007年 ISO 28000(サプライチェーンのセキュリティ)
2010年 ISO 50001(エネルギー効率改善)
2011年 ISO 22301(緊急事態準備及び事業継続)
2012年 道路交通安全(規格番号未定)


このようなiSO認証用規格の相次ぐ発行に産業界は反発していないのでしょうか? ISO 9001/14001が発行された後に、あれほど大きなアンチ認証規格のブーイングが産業界から起こったのに、今はそれがないのでしょうか?

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「新しいマネジメントシステム規格」というテーマで吉田敬史さん(TC207/SC!国内委員会委員長)が、11月19日に開催されたテクノファ主催の年次フォーラムで講演をされたとき、上記の疑問点についてフロアーから質問してみました。その内容は以下の通りです。

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中尾 ISO 9001や14001の出た後は、企業側から「認証用規格はこれ以上作らないでほしい」という声がかなりあったと思う。しかし、最近は認証用として使えるマネジメントシステム規格がたくさん作られつつある。これは大雑把に言えば、企業側としては「認証規格全般はこれ以上作られるのは困るが、セキュリティ系についてはOK」ということなのか。

吉田 品質、環境のMS規格が出た頃は、確かに欧米系企業を中心として、第三者認証用規格に対する反発はすごくあったと思う。それは今でもあると思うが、時間が経つにつれ、逆に第三者認証のニーズも出てきている。例えばセキュリティや事業継続については、やはりそういうことがきちんとできているかを確認したいというニーズがあって、それで開発されていると思う。ある組織にとってはいらなくても、別の組織にとってはそれをやらせたいというニーズがあれば、そのやらせたい組織に対応せざるを得ない組織は、その認証規格に対応せざるを得ないだろう。ただし、以前より今はもっと、規格開発において、スクリーニングや正当性評価などをもっと厳密にやっていこうとしている。そんなこともあって、「ISOの認証規格はもうこれ以上いらない」といった当初あったような意見は、最近はだいぶ聞かれなくなった。だから、今後は当該の認証規格が要るのか、要らないのかは、個別企業で判断しなければならない。それは、ISO 9001も14001もそうだ。
要らないのに取っているところがいっぱいあるだろうし、要るのに取っていないところもあるだろう。そういう意味で、今、「認証」ということをもう一度考える機会に来ていると思う。

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恋人を待つ時間

娘の携帯に何度も電話が入っています。
寝坊したため約束の時間に待ち合わせ場所に行けなかった相手が、
一所懸命、娘の機嫌をとっているようです。
最初はブチ切れ状態だった娘も、
そのうち笑顔になり、
しばらくして、出かけていきました。

そんな娘を見て、
学生の頃から遅刻の常習犯だった
妻のことを思い出しました。

ある日、一緒にハイキングに行くことになり、
朝早く大阪駅で待ち合わせをしました。
いつものごとく、彼女は定刻には来ませんでした。
ご両親は私の苦手なタイプだったので、
彼女宅に電話を入れることもできません。
もちろん携帯もない時代です。
仕方なく、待ちました。
結局、正午過ぎ、遠くの方にいる彼女を発見しました。
駅構内に林立する支柱の後ろに身を隠し、
片目が見える程度に顔を出して、こっちを見ています。
しばらくして、サッとすぐ前にある支柱に飛び移り、
また身を隠し、そのあとチラッとこっちを見る、
そういうことを繰り返しながら、
少しずつ前進してきます。

そのときの駅の光景や彼女の仕草を、
まだ覚えています。
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N・クロフト氏のコメント

Nigel-thumb-200x142.jpgマネジメントシステムの運用・評価で、英米・アジアなどにおいて高い実績を持つナイジェル・クロフト博士が、11月20日に東京で開催されたJ-VAC(認証機関)カスタマーデーに出席し挨拶を述べた。クロフト氏はJ-VACの非常勤取締役でもある。

 

祝辞の中で同氏は、ISO 9001:2008について次のようにコメントしている。

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5日前に発行されたISO 9001:2008に関して一言申し述べたい。

私はこの規格開発の過程に直接携わってきたが、新規格をご覧になっていただくと分かるように、変更点は非常に小さいものだ。ただ、変更が小さいからといって、「これはいい。自分たちは何もしなくていいんだ」ということには必ずしもならない。

J-VACの精神から言えば、「これは自分たちにとってはいい機会だ」と考えたい。自分たちの組織でやりたかったことをやるため、自分たちのQMSについて考え、見直すための機会であり、自分たちの組織が、より一貫性ある製品・サービスを提供するために役立てる機会なのだ。なぜなら、自分たちの組織に役に立っているかどうかということが、マネジメントシステムが目指している目的だからだ。

マネジメントシステムは文書を作ることが目的なのではない。だから、皆さんがこれを前進の機会と捉えていただくことを希望し、また、J-VACの審査員もそのための移行を手助けしたい。

私たちは、皆さんが「今回を規格発行を、自分たちのシステムがもっと効果的に、もっと効率的になるための改善の機会と捉えよう」と思うことを願っている。そして、それこそが「価値ある認証」ということなのだ。

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ヒューマンエラー防止2原則

nakaojou02-thumb-200x209.jpgヒューマンエラーに関する中條武志さんの研究は有名ですが、同分野に限った著作というのは出しておられないので(雑誌での論文掲載はありますが)、一度講演を聴きたいと前々から思っていました。そんな折、テクノファ主催による年次フォーラムが11月19日に開催され、お目当ての中條講演を聴くことができ、ラッキーでした。以下、中條さんのスピーチから取った内容です。

ヒューマンエラーに関して3つの誤解がある。ヒューマンエラーは、「注意力によって防げる」「教育・訓練によって防げる」「検査・確認によって防げる」という誤解だ。これらは「人間を作業方法に合うように改善する」という方法だが、エラープルーフするためは、作業を構成する人以外の要素、すなわち機器、文書、手順等の「作業方法」を改善しなければならない。これを図で表すと次のようになる。 

nakajouzu1-thumb-400x112.jpg

 

 

 

 

 

例えば、最近新聞などによく出てくる医療分野でのヒューマンエラーの現場は、この図の左のやり方で取り組んでいる場合がほとんど。この方法ではなかなか効果が出ない。一方、自動車分野などは、右の方法で取り組んでいる。

ヒューマンエラーの特徴について考えてみる。ヒューマンエラーの個々の発生率は一般的には非常に低い。例えば10のマイナス5乗としよう。しかし、ヒューマンエラーというのは、あらゆる作業で、あらゆる人が起こす可能性がある。例えば10の6乗起こるとしよう。で、この両者を乗算して、ヒューマンエラーが10回起こったとし、それに対して手を打ったとする。だが、10の6乗から10を差し引いた数、すなわち999990のヒューマンエラーが地下に潜っているモグラのように残されたままだ。このように発生したものにいくら対策を施しても、モグラたたきにしかならない。やはり未然防止が必要なのだ。

例えば、最近のマスコミ報道で、食品関係の社長さんが謝罪するときに必ず「再発防止に努めます」と言うが、再発防止ではダメだ。やはりここは「未然防止に努めます」と言ってほしい。

次のことが、ヒューマンエラー防止の2大原則だ。
1. 作業方法の改善を行う。
2. 未然防止活動を行う。

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ここまでが中條さんの講演の話。
さて、作業方法の改善の話の中で、中條さんはFMEAや対策データベースの話もされたのですが、そのような対策を講じても、なお失敗が起こるのはどうしてでしょうか。例えば、自動車のリコール台数が販売台数に匹敵するのはなぜか。やはり管理技術だけでは足りないのではないか? 固有技術をベースにしたもっと精緻なメッシュでの管理が必要なのではないか? そういう方向で10年前から提唱されている手法がSSMだと思います。で、私は今、これにはまっている次第。アイソスでも連載中です。も出ていますので、ご関心のある方は読んでみてください。

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Vantage Point 間違い

『間違いだらけのISO9000』

これまで堅くて当たり前だったISO書籍のタイトルに、ネガティブ表現を大胆に取り入れたはしり。1995年11月発刊の書。もちろん、大ロングセラーのシリーズ書籍『間違いだらけのクルマ選び』(著者:徳大寺有恒)のタイトルをパロッたもの。以降、ネガティブタイトルの書籍をあげると、『間違いだらけのISO14000』(1997/12)、『間違いだらけのISO審査』(2001/4)、『ISO崩壊』(2003/1)、『くたばれ!ISO』(2006/9)、『だから、あなたの会社の「品質ISO」は失敗する』(2008/4)。たとえ読んでなくても、聞いたことはあるタイトルでしょう?

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「1.1 一般」

今日はISO 9001:2008「1 適用範囲」の「1.1 一般」を見てみましょう。2000年版の参考では「この規格では"製品"という用語は、顧客向けに意図された製品又は顧客が要求した製品に限られて使われる」と記述しています。

この参考に対して、規格ユーザーから「最終製品が"製品"と読み取れる。中間におけるものや購入したものは製品ではないということになる」とのコメントが数多く寄せられたそうです。そういう解釈でいくと、7.5.3、7.5.4、7.5.5、7.6、8.1、8.2.4、8.3、8.4などに出てくる「製品」に関する活動は、すべて顧客に納入する最終製品にだけ適用すればよいということになってしまい、規格の意図から大きく外れてしまうことになります。

そこで、2000年版のNOTEの記述を改め、下記のようにしました。(横線は削除、下線は追加)

(ISO 9001:2008 1.1  General)
NOTE  In this International Standard, the term "product" applies only to the product intended for, or required by, a customer.
NOTE 1 In this International Standard, the term "product" only applies to
- product intended for, or required by, a customer,
- any intended output resulting form the product realization processes.

(JIS DRAFT 9001:2008 1.1 一般)
注記1 この規格の"製品"という用語は、顧客向けに若しくは製品実現プロセス向けに意図された製品、又は顧客に若しくは製品実現プロセスに要求される製品に使われる。これは、購買を含む、製品実現プロセスの結果として生じる、いかなる意図したアウトプットにも適用される。

また、2000年版の「規制要求事項」が、2008年版では「法令・規制要求事項」になりました。理由の詳細は本ブログの「0.1 一般」で述べたとおりです。原文は下記のように改訂されました。(下線は追加された部分)

(ISO 9001:2008 1.1  General)
a) needs to demonstate its ability to consistently provide product that meets customer and applicable statutory and regulatory requirements, and
b) aims to enhance customer satisfaction through the effective application of the system, including processes for continual improvement of the system and the assurance of conformity to customer and applicable statutory and regulatory requirements.
(JIS DRAFT 9001:2008 1.1  一般)
a) 顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品を一貫して提供する能力をもつことを実現する必要がある場合
b) 品質マネジメントシステムの継続的改善のプロセスを含むシステムの効果的な適用、並びに顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項への適合の保証を通して、顧客満足の向上を目指す場合

さらに、2008年版では新規に、NOTEで「法令・規制要求事項」について補足説明が行われています。(下線は追加)
(ISO 9001:2008 1.1  General)
NOTE 2 Statutory and regulatory requirements can be expressed as legal requirements.
(JID DRAFT 9001:2008 1.1 一般)
注記2 法令・規制要求事項は、法的要求事項と表現することもある。

2000年版同様、原文にはないですが、JISには次の解説が付きます。ただ、2000年版では「備考」としていましたが、2008年版では、表現を統一する意味で「注記」に改めています。

(JIS DRAFT 9001:2008 1.1  一般)
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を、次に示す。
ISO 9001:2008, Quality management systems - Requirements (IDT)
なお、対応の程度を表す記号(IDT)は、ISO/IEC Guide21に基づき、一致していることを示す。
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少年野球の父母会

野球を教えてくれるお父さんを募集した。
訴える相手は、ほとんどお母さん。
父母会といっても、監督とコーチを除けば、
お父さんはめったに来ない。
「帰ってから、主人に相談してみます」との返事。

その相談結果を、次の日曜日、
監督、コーチ、マネージャーで分担して電話で確認。
「日曜日も仕事があったりするので・・・」
という返事が多かった。
「じゃあ、これからは平日に練習しよう!」
そう言って、一同大いに笑った。
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Vantage Point 人材

「JABに置いておくには惜しい人材です」

2005年3月に開催された「JAB/ISO 9001公開討論会」で、パネラーの1人だったJABの井口新一さん(当時常務理事)が内部監査について非常に見事な発言をしたのに対し、コーディネーターの飯塚悦功さん(東京大学教授)が褒め称えて言った言葉。

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今日は、ISO 9001:2008の「0.4 他のマネジメントシステムとの両立性」を見てみます。2000年版からの変更点は、第一パラグラフのみです。2000年版ではISO 14001が1996年版になっていたので、それを2004年版に更新していますが、主意に変更はありません。変更になった規格文は下記の通りです。(横線は削除、下線は追加)

(ISO 9001:2008 0.4 Compatibility with other management systems)
This International Standard has been aligned with ISO 14001:1996 in order to enhance the compatibility of the two standards for the benefit of the user community.
During the development of this International Standard, due consideration was given to the provisions of ISO 14001:2004 to enhance the compatibility of the two standards for the benefit of the user community.  Annex A shows the correspondence between ISO 9001:2008 and ISO 14001:2004.
(JIS DRAFT 9001:2008 0.4  他のマネジメントシステムとの両立性)
この規格の作成過程において、多数にわたる利用者の利便のために、JIS Q 14001:2004の規定を十分考慮に入れて二つの規格の両立性を高めている。

なお、JIS DRAFTでは原文の最後の一文が翻訳されていません。
「附属書Aで、ISO 9001:2008とISO 14001:2004との比較を示す」としています。


両規格の両立性を高めるために、文章表現や用語の整合化が2008年版でも推進されています。例えば次のような例です。

(文章表現)ISO 9001:2008 4.2.4 記録の管理

2000年版では「記録は、読みやすく、容易に識別可能で、検索可能であること」という文章が本文の真ん中に入っていましたが、これをISO 14001との整合性をとって、2008年版では条文の一番最後に移動しました。ちなみにISO 14001:2004では「4.5.4  記録の管理」にこの文章が入っています。ただ、原文もJIS訳も少々違いますが。

(用語)ISO 9001:2008  7.5.1 製造及びサービス提供の管理
2008年版では、device は、すべて equipment に用語が統一されました。JIS訳では両方とも「機器」です。equipment はISO 14001:2004では、例えば 4.5.1 に使用され、JIS訳は「機器」です。

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smashmediaの猫

私がほぼ毎日見てる、河野武さんの個人ブログ、
smashmedia が11月にリニューアルされました。
以前は、無機的な感じの画面だったのが、
今回はレイアウトががらりと変わり、
あったかムードのやさしい画面になりました。
カラムには関連するマーケット系サイトの絵が載せてあり、
その一番上に猫(ムサ子ちゃん?)の写真が貼ってあります。
「あれ? これ、どういう意図?」と思っていました。

11月12日のsmashmedia
河野さんが、年に数回はある、
ネットを使った悪意ある攻撃に凹む話を書いています。
だけどブログにはもっといいことがたくさんあるので、
「やめるもんか」と言っています。
この「やめるもんか」に気概を感じ、
すぐに河野さんに励ましのメールを出しました。

で、最近ですが、今度は自分が凹む番に!
とはいえ、凹んでいても仕方がありませんから、
何かで元気を出さなければなりません。
そんなとき、無性に自分の愛犬の写真を、
ブログに貼りたくなりました。
貼るための作業を始めたときから、
もう陽気モードになり、
で、今回貼ったのが、我が家のコーギー「ハリー」です。

ハリーの写真を見ながらニンマリしていると、
河野さんのブログの猫の写真を、ふと思い出しました。
「河野さんもこういう気持ちだったのではあるまいか」
勝手に推測し、一人合点しました。
(全然外れていたら、河野さん、スミマセン)

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「0.3 JIS Q 9004との関係」

今日はISO 9001の「0.3  JIS Q 9004との関係」が、2008年版でどう変わったかをみてみましょう。この項目では、文章が大幅に削減されました。というのは、ISO 9001とISO 9004とを関連づける重要な概念である consistent pair の内容が、ISO 9004の次期大改訂によって、修正せざるを得なくなったからです。

この consistent pairというのは「整合性のある一対の規格」という意味で、2000年版においては「ISO 9001とISO 9004とが、単独で使用が可能で、双方で矛盾がなく、概念と用語が整合し、かつ、その章構成が一致している」という概念だったのですが、2009年8月の発行に向けて大改訂作業を進めているISO 9004:2009では、2000年版とは章構成が変わる予定なので、「章構成が一致している」という概念を堅持できなくなります。

よって、「0.3」の第一パラグラフは次のように変更されました。
(横線は削除、下線は追加)

(ISO 9001:2008   0.3  Relationship with ISO 9004)
The present editons of ISO 9001 and ISO 9004 have been developed as a consistent pair of are quality management system standards which have been designed to complement each other, but can also  be used independently.  Although the two International Standards have differentscopes, they have similar structures in order to assist their application as a consistent pair.
(JIS DRAFT 9001:2008 0.3  JIS Q 9004との関係)
JIS Q 9004は、JIS Q 9001との整合性を保つように開発されている。この二つの規格は、相互に補完し合うように作成されているが、独立して使用することもできる。

なお、JIS DRAFTでは訳していませんが、原文では次のような注記が「0.3」の最後に記載されています。要は、ISO 9004は改訂中の段階にあるということです。

NOTE  At the time of publication of this international Standard, ISO 9004 is under revision.

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2008年版発行される

ISO 9001:2008が11月13日に発行されたことが、
14日発行のISOのWebで発表されました。
当初の予定(10月末日)よりは遅く、
10月に発表された予定(11月15日)よりは少し早まりました。
ISO 9001:2000の規格をISO Storeで見ると、
11月13日付でWithdrawn(廃版)となっています。
当たり前のことですが、「2000年版は終わったんだ」と思いました。

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EMS審査員各位

「一番搾り以前問題」というのが、
私の頭の中で疑問として残っています。

1990年に発売された「キリン一番搾り生ビール」。
麦汁のろ過工程で一番はじめに出てきた麦汁を一番搾り麦汁といい、
それは麦汁の最もおいしいところで、
「キリン一番搾り生ビール」は、
その一番搾り麦汁だけを使っているそうです。

では、それまではどんな麦汁を使ったビールを、
キリンは提供していたのでしょか?
一番搾りと二番搾りの混合だったのでしょうか?
それとも二番搾りだったのでしょうか?
数年前、いそいそフォーラム東北支部の合宿で、
この話をしたことがあったのですが、
参加者でこの疑問に答えてくれた人はいませんでした。

「今はこれだけスゴイ」と言うときには、
「過去はこうだったんですが、それが改善されて、
今はこうなっています」と説明してほしいのです。
私、「一番搾り」、けっこう好きですから。


CEAR登録のEMS審査員の方には、
「最新環境情報講演会のご案内」が届き始めていると思います。
私が「一番搾り」のことを思い出したのは、
この案内状に次のような一文があったからです。

新スキーム移行により、
真に力量を保持した審査員の登録へと移行しつつあります。

新スキームの移行は2009年が最終年です。
2010年から、自主的に移行を辞退した人は別にして、
移行しようと頑張ったんだけどできなかった人は、
「真の力量を保持していない審査員」になってしまいます。
新スキームは、旧スキームのどこを改善して、
真の力量を評価できる仕組みになったのでしょうか。
CEARはその説明会を今年2月に行いましたが、来年も、
名古屋(1/27)、大阪(1/28)、東京(1/30)、
の順で行う予定です。
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ねーっ!

昨晩、近くのスーパーに醤油を買いに行きました。
レジで並んでいると、隣の列で何かもめています。
どうも割り込みがあったようです。
レジが混み出して、新規にレジ係が補充されると、
その補充された人が「こちらへどうぞ」と案内しますよね。
本来なら、他の列で二番目に並んでいた人に優先権があるはずですが、
一番後ろに並んでいた人がちゃっかり一番乗りしたようです。
優先権があったはずの、その年配の女性は怒り心頭。
大声で「きぃーわるいわーっ!」(気分が悪いの意)と怒鳴りました。

ハッとしました。
大阪弁です(ちなみに私の生まれは大阪)。
都会で大阪弁を聞くことは珍しくも何ともありませんが、
千葉の外房あたりでは、実にレアなサウンドです。
なつかしさのあまり、
私はその女性をやさしく見つめていたのかもしれません。

怒号の女性は、パッと私に目を移し、
「ねーっ!」と、
これまた大声で言いました。
同意を求める「ねーっ!」です。
ねーっ、て言われても・・・
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「0.2 プロセスアプローチ」

今日はISO 9001の「0.2 プロセスアプローチ」の2008年版における変更点をチェックしてみます。文章自体の変更はほとんどなくて、用語の使い方が少し変更されただけです。

まず、identify が determine に変更されたこと。JIS訳には変更ありません。ISOの委員会ではidentify という用語はすべて determine に変更しようという申し合わせができていたようですが、FDIS段階では徹底できていません。7.5.3 Identification and traceability(識別及びトレーサビリティ)の本文にはまだ identify が使用されています。

また、第二パラグラフの An  activity が An activity or set of activities に変更です。これもJIS訳には影響ありません。活動には、単独活動だけでなく、複数が一緒になった活動もあるからとのことです。

上記2点の変更を含む規格文は下記の通りです。(横線は削除、下線は追加です)

(ISO/FDIS 9001:2008 0.2 Process approach)
For an organization to function effectively, it has to identify determine and manage numerous linked activities.   An activity or set of activities using resources, and managed in order to enable the transformation of inputs into outputs, can be considered as a process.
(JIS DRAFT 9001:2008 0.2 プロセスアプローチ)
組織が効果的に機能するためには、数多くの関連し合う活動を明確にし、運営管理する必要がある。インプットをアウトプットに変換することを可能にするために資源を使って運営管理される活動は、プロセスとみなすことができる。

さらに、第三パラグラフに出てくる「プロセスを明確にし」が「望まれる成果を生み出すために、プロセスを明確にし」になりました。これはQMSの有効活用を強調したいというISO側の意図を反映させたものです。規格文は下記の通りです。(下線が追加された部分)

(ISO/FDIS 9001:2008 0.2 Process approach)
The application of a system of processes within an organization, together with the identification and interactions of these processes, and their management to produce the desired outcome, can be referred to as the "process approach".
(JIS DRAFT 9001:2008 0.2 プロセスアプローチ)
組織内において、望まれる成果を生み出すために、プロセスを明確にし、その相互関係を把握し、運営管理することを併せて、一連のプロセスをシステムとして適用することを"プロセスアプローチ"と呼ぶ。

このほか、用語のJIS訳が次のように変更になりました。
左が2000年版の訳語で右が2008年版の訳語です。
performance 「実施状況」→「パフォーマンス」
results 「成果」→「結果」
notice 「参考」→「注記」
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「序文 0.1 一般」

久しぶりに「ISO9001ユーザーの声」を続けます。
第4章以降の要求事項だけをチェックしてきたのですが、先日受講した「いそいそフォーラム10周年記念研修会」で、あるプレゼンターの方が「序文や第1章、ほんと、読んでない!」と言っておられたので、序文から第3章までについても、2008年版の変更点を取り上げてみることにしました。

今日は「序文 0.1 一般」の変更点をみてみます。
2000年版のJISでは0.1の真ん中あたりに「この規格の表題は変更され、もはや品質保証という言葉を含んでいない」と書かれています。これは規格のタイトルが、94年版までは「品質保証」という言葉が入っていたが、2000年版からは「品質保証」という言葉がなくなったという意味で書かれていたのですが、「品質保証の規格じゃなくなったから、2000年版からは品質保証を扱わなくなったんだ」と誤解する人たちが出てきました。もちろん、ISO 9001は品質保証を扱っていますから、下記の文章はまぎらわしいので2008年版ではすべて削除されました。

(ISO 9001:2000 Foreword)
The  title of ISO 9001 has been revised in this edition and no longer includes the term "Quality assurance".  This reflects the fact that the quality management system requirements specified in this edition of ISO 9001, in additon to quality assurance of product, also aim to enhance customer satisfaction.
(JIS Q 9001:2000 序文 0.1 一般)
この規格の表題は変更され、もはや品質保証という言葉を含んでいない。このことは、この規格で規定された品質マネジメントシステム要求事項は、製品の品質保証に加えて、顧客満足の向上をも目指そうとしていることを反映している。

お読みいただくとわかるように、「製品の品質保証に加えて」ときちんと明記しているんですが、それでも誤解する人がいるんですね。

また、組織のQMSが影響を受ける要素として、新たに「事業環境(business environment)」を2008年版で追加し、英文も its(組織の)を入れるなどして、明確化をはかっています。2000年版と2008年版とを比較してみると下記のようになります。

(ISO 9001:2000  Introduction  0.1 General)
The design and implementation of an organization's quality management system is influenced by varying needs, particular objectives, the products provided, the processes employed and the size and structure of the organization.
(JIS Q 9001:2000 序文 0.1 一般)
組織における品質マネジメントシステムの設計及び実現は、変化するニーズ、固有の目標、提供する製品、用いられるプロセス、組織の規模及び構造によって影響を受ける。

(ISO/FDIS 9001:2008  Introduction  0.1 General)
The design and implementation of an organization's quality management system is influenced by
- its business environment, changes in that environment, or risks associated with that environment,
- its varying needs,
- its particular objectives,
- the products it provides,
- the processes it employs,
- its size and organizational structure.
(JIS DRAFT 9001:2008 序文 0.1 一般)
組織における品質マネジメントシステムの設計及び実施は、組織の、事業環境、事業環境の変化、又は事業環境に関連するリスクによって、また、組織の、変化するニーズ、固有の目標、提供する製品、用いるプロセス、規模、及び組織構造によって影響を受ける。

最後に重要な変更点です。2000年版では、規制要求事項(regulatory requirements)と法令・規制要求事項(statutory and regulatory requirements)という2つの用語が混在していました。「規制要求事項」は「0.1」「1.1 a)」「1.1 b)」「1.2」に使用され、「法令・規制要求事項」は「5.1 a)」「7.2.1 c)」「7.3.2 b)」に使用されています。そこで2008年版では、すべて「法令・規制要求事項(statutory and regulatory requirements)」という表現に統一することになりました。「法令」は、政府及び地方自治体からの法律(条例)を意味し、「規制」は、法律以外の政府及び地方自治体からの規制及び業界団体などの自主規制も含まれます。また、2000年版では、何についての法令・規制要求事項なのか、それにかかる形容詞にも一貫性がありませんでしたので、applicable to(〜に適用される)を使うことになりました。以上、前置きが長くなりましたが、2008年版では下記のように変更されます。
(下線が2008年版で新たに書き加えられた部分、他は2000年版と同じ)

(ISO/FDIS 9001:2008  Introduction 0.1 General)
This International Standard can be used by internal and external parties,  including certification bodies, to assess the organization's ablity to meet customer, statutory and requlatory requirements applicable to the product, and the organization's own requirements.
(JIS DRAFT 9001:2000 序文 0.1 一般)
この規格は、製品に適用される顧客要求事項及び法令・規制要求事項並びに組織固有の要求事項を満たす組織の能力を、組織自身が内部で評価するためにも、審査登録機関を含む外部機関が評価するためにも使用することができる。

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不在

たまに一人っきりになります。
そんなとき電話がかかってくると、
こんな返事をしています。

(会社で)
「○○と申しますが、社長様はいらっしゃいますか?」
「あいにく社長は出かけておりまして、本日は戻らないんですが」

(家で)
「○○と申しますが、ご主人様はご在宅でしょうか?」
「お父さんなら、いないよ」
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豚まんのおっちゃん

子供の頃、
家によく遊びにくるおっちゃんがいて、
来るときは必ず豚まんをおみやげに持ってきてくれました。
それがとってもおいしくて、
我々兄弟はその人を「豚まんのおっちゃん」と呼んでいました。
その「豚まんのおっちゃん」がある時、
豚まんを持参せずに我が家に来たことがありました。
我々兄弟の失望は大変なものでした。
「もう、豚まんのおっちゃんじゃない!」
我々は激しくその人を罵りました。

そんなことがあったので、
私は大阪から帰京するときは、
必ず新大阪駅で「551」の豚まんを買って帰ります。
このお店、必ず行列ができています。
ですが、予定の新幹線にたとえ乗り遅れても、
私は家族のために
豚まんを買って帰ります。
家族の頭数を計算に入れて。
アイツは何個食うかを想定して。
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1泊2日のいそいそフォーラム10周年記念研修会に参加しました。いそいそフォーラムはISOマネジメントシステムを主な話題とするメーリングリストで、今回はその設立10周年の祝う記念イベントです。研修会に参加して、印象に残った言葉を報告しておきます。

「監査三分割」
え"...iso??さんの、自組織におけるマネジメントシステムの発展経緯を解説する中での発言。「秋の監査で次年度に改善するように指摘していた。だが、その翌年、担当マネージャーが異動してしまい、また同じ指摘をすることになった。そこで監査を三分割することにした。これまで1年に1回やっていた監査を時期をずらして三分割して実施する。例えば第1回目は計画だけをみる、第2回目は実施をみるとか・・・」パートやアルバイトが重要な戦力で、人の入れ替えも多い会社には有効な方法ではないでしょうか。監査を分割する。いいアイデアだと思います。

アウトソーシングする日本の食品企業の値段叩き」
ヒロさんの食品の安全と安心の話。盛りだくさんの話でしたが、特にアジアにおける生鮮食品の製造現場や流通の実態報告は、この分野の知識が浅かっただけにショックでした。中国の食の安全を脅かす背景の1つに
アウトソーシングする日本の食品企業の値段叩きあり! 何よりもプレゼンを通して、ヒロさんの真っ直ぐな考え方、姿勢に感銘を受けました。

「組織の有効性審査と組織に有効な審査」

2日目のパネルディスカッションのパネラーの1人、迷える仔豚さんの発言。「『組織の有効性審査
は、規格があり基準がある話なので、こちらは問題ないが、組織に有効な審査となると、誰にとって有効な審査なのか、組織側か、それとも審査側、そこがわからない。審査が有効かどうかは組織が判断するんであって、審査側が有効だと思ってやると余計なお世話になる。が入れ替わるだけで大違い」来る途中の新幹線の中でこの定義を書いたそうですが、見事です。通常、有効性を論ずる場合、この2つをごちゃまぜにして議論する場合が多いですから。

「役に立とうとしてしゃべっていたのではなかった」
迷える仔豚さんの定義を説明しようとすると、普通は低劣な審査事例を出さざるをえないのですが、同じパネラーグループのイソハドーグさんが語った事例は、その点、優雅でかっこよかったですね。「我々にとって役に立った審査もあるが、それは(審査)報告書に書いてあるものではない。審査中、審査員と一緒に歩きながらした会話の中に役に立つものがあった。だが、そのとき審査員は別に役に立とうとしてしゃべっていたのではなかったと思う」
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家元さんに聞いてみた

アイソス日記に何度か紹介しました「是正処置WS」の主催者であり、本ブログの常連コメンテーターの家元さんに、法順守とISO審査についてメールで下記のような質問をしたところ、すぐに回答をいただました。大変やっかいな問題なのに、1つ1つ解きほぐすように分かりやすく説明してくれました。これは私のメール受信箱に留めておくにはもったいない内容なので、ご本人の許可を得て、掲載することにしました。


【私の質問】

「ISO9001の1.1  a)や5.1.a)で、法令・規制要求事項を満たした製品を提供することが求められているのだから、それができているか否かをみるのが ISO審査ではないのか?」と一般市民に聞かれたら、どのようにお答えになるで しょうか? 

情けない話ですが、実は私は10年以上もISOの編集の仕事をしていて、こんなことにも答えることができないのです。


【家元さんの回答】
中尾さんが10年かかっても答えが見出せないことに僕が簡単に答えられると思うのがそもそものまちがいじゃあないでしょうか(笑)。でも、家元のプライドをかけてチャレンジしましょう。

制度的な側面、制度に対する期待感の側面、規格要求事項の記述の側面、これらの組み合わせ・・・
つきつめていけば、いろいろな側面が関係しています。 まず、現状ですが、QMS審査員はISO9001:2000の要求事項に従って、製品に関連する法令・規制は確認することになっています。

例えば、建設業者がビルを設計・施工する時に、建築基準法に適合したビルになるためのシステムは確認します。一方で、この建設業者が建設廃材を違法に処分していたとしても、製品であるビルの品質とは直接関係していないので、そうした側面は見ていません。 一般市民の審査や登録制度に対する期待感は、こうした状態を認めてくれるのでしょうか?

以下はいくつかの典型的な事例です。

談合を繰り返して受注した・・・
社長が贈収賄で捕まった・・・
鉄屋さんが川に垂れ流しだった・・・
これらは、QMS審査員はそもそも見ることになっていないです。
今のままでは、この状況に一般市民の期待があっても、対応することになっていません。

製紙業界が全体で古紙の配合率をごまかしていた・・・
食品業界が産地を偽装していた・・・
鋼管屋さんが、JISの耐圧試験をやっていないのに、やった記録だけあった・・・
これらは製品品質に関する規制ですから、QMS審査員が確認すべき点ですね。この点では、これらのことは対応すべきでしょうが、以下の問題があります。

〈審査姿勢に関する問題

古紙の配合率も鋼管の耐圧試験データも、QMS審査員は見たかもしれません。製品認証ではないので、ねつ造された記録が提示された場合、審査員は多くの場合無力です。

〈私の経験

出荷検査成績書(いくつかの特性値が書かれている)もので、例えば全長という項目はすべて500mmと書かれている・・・
他の特性は49とか51とか、ばらついている・・・
誰が測ったの・・・
どの計測器を使ったの・・・
どの部分を測ったの・・・
いろいろ聞いてみると、全長は「あまり重要ではないら」・・・
実は測らなかった・・・
のちにお客からは全長が短い、との返品が・・・
このくらい「ねつ造がへたくそ」なら見抜いて対処のしようもあるのですが、もしこれがもっともらしいバラツキをつけて記述されていたら、とてもじゃないが 見抜けないでしょうね。

これらの結果、違法行為を行った企業がQMSで登録されます。不祥事が発覚した場合、認証との関連で「後追い」で調査し、保留や取り消し、というのが現状の答えです。

予防処置的な審査、ということには現状はなっていません。経済産業省のガイドラインも羊頭狗肉みたいな内容で、全体として審査登録が変わるほどのインパクトがあるかは疑問です。

不祥事を予防するような審査をやろうとすれば、制度的な変革が必要でしょう。でも、一部の不心得者のために、「顧客満足の向上」なんていう夢のある美しいシステムを追求している人たちが、「悪いことしてないだろうな」という審査を受ける・・・
これはこれでミスマッチですよね。

〈個人的なアプローチ

法令・規制だけでなく、チームリーダーの場合は、審査する会社が世間や顧客から糾弾される場面は想定しています。一部の企業は2ちゃんねるなんかも情報源になります。QMSだけでなく、登録の信頼性という観点で、行動の必要性を確認したりすることもあります。多くの場合、これらは「余計なこと」でレポート外です。

ふぅー。
結構大変な問題ですね。

>情けない話ですが、実は私は10年以上もISOの編集の仕事 をしていて、こんなことにも答えることができないのです。

お互い様ですね。
僕はプロの審査員で10年以上になりますが、未だにシステム監査とプロセス監査の意味合いの違いや、製品監査の意味や検査との違いなど、わからないことだらけです。
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