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2008年12月アーカイブ

クリスマスシンジケート

あなたは家族のためのクリスマスケーキを、
なんのしがらみもなく、
好きな時に好きなお店で買うことができますか?
私はできません。

私の妻は、子どもが通っている
中学と高校で、
PTAの役員とママさんバレーを掛け持ちしており、
さらに何か行事があると何とか委員をつとめるなどして、
地元に幅広い奥さん人脈をつくっています。
そして、ご存じの通り、
今どき働いていない奥さんはほとんどいません。
当然、食品や流通関係で働いている人もたくさんいます。
妻はファミリーマートに勤めていたことがあるので、
パートさんに対しても「今年は何個ケーキを売ってください」という、
店長からのノルマが課せられているのを知っています。
ですから、「同じ買うなら、お世話になっているあの人のお店で」
となるのです。

これは、妻とその相手だけの話ではなく、
人とお付き合いするのが大好きな地元の奥さんの間で成立している、
私は風聞でしか知らない「華僑的シンジケート」での話であり、
お中元やお歳暮、クリスマスやお正月といった、
贈答品や豪華食品が飛び交う時期、
活況を呈すると聞いております。
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PDCAの入口は?

「PDCAのどこから始めるのがいいか?」
先日の「是正処置ワークショップ」でほんの少し出た議論です。
何もないところからいきなりPで始められますか?
かといって、Pもないのに、Dから始めるなんてできますか?
PDCAはサイクルなので、
どうしても「鶏と卵のどちらが先」的問題をはらんでいます。

ISOマネジメントシステム規格には、
どこから始めればよいかは書いていません。
ですが、その前身のBS規格には書いてあります。
ISO 9001の前身のBS5570、ISO 14001の前身のBS7750、
ISO規格ではありませんがOHSAS 18001の前身のBS 8800には、
いずれも「初回に行うべきレビュー」があります。

たとえばBS 8800の場合を紹介しましょう。
この規格の発行は1996年なので、ちょっと古い話になりますが・・・

BS 8800には「4.0.2 Initial status review(初回状況レビュー)」
という項目があります。
組織は既存のOHS管理制度の状況確認をまず行いなさいと、
ここでは述べています。
組織は、BS 8800規格に取り組む前に、
すでになんらかのOHSの管理の仕組みを持っているはずですから、
その状況を確認することを求めているのです。
それを踏まえた上で、組織は方針を出すことになります。
それを表したのが「4.0.2」に掲載されている下図です。

review-thumb-520x169.jpgこの図の「方針」に関しては、
「4.1 OH&S Policy(OHS方針)」で記述されています。
このあとの展開は、現行のOHSAS 18001とほとんど同じですし、
ISO 9001やISO 14001とも共通するPDCAの流れです。
ISO 14001の言葉を使えば、P(方針、計画)、D(実施及び運用)、
C(点検)、A(マネジメントレビュー)となります。

このように、「初回に行うべきレビュー」を要求する意図については、
BS 8800の「4.0.2」に次のような記述があります。

Initial status reviews should answer the question "where are we now?".
(初回状況レビューは、
「我々は今どこにいるのか?」という質問に対して、
答えるものであることが望ましい)

このような趣旨のレビューを求めているJIS規格があります。
「JIS Q 9005 質マネジメントシステム」です。
同規格の「6.5 質マネジメントシステムの計画」の、
冒頭にある「6.5.1 組織能力像の明確化」がそうで、
ここでは質マネジメントシステムの計画を立てる前に、
組織の持つ能力の状況を明確にしなさいと言っています。
これはまさに「初回に行うべきレビュー」であり、
同規格のPDCAの入口になっていると思います。

とはいえ、これは私の個人的思い込みであることを、
正直に述べておきましょう。
JIS Q 9005の前身の「TR Q 0005:2003」が発表されたあと、
同規格作成委員だった棟近雅彦さん(早稲田大学教授)を取材した際、
私は興奮しながら、
「6.5.1って、まさにBS規格のイニシャル・レビューじゃないですか!
PDCAの入口ですよね!」って言ったところ、
棟近さんはあっさりと、
「我々の間で、そのような議論は出ませんでした」。
・・・つまり、規格開発者側はそうは思っていないわけで。

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葬儀と子ども

先月のことです。
TOMOさんのお母様の葬儀に、小さな男の子がきていました。
お母さんと一緒に場内の末席にすわっていたのですが、
どうも退屈で仕方がないようです。
最初はお母さんに小声で話しかけたり、
抱きついたりしていましたが、
お坊さんがお経を始めるころになると、
急に大きな声を出し始めました。
お母さんはあわてて、子どもをつれ、退室して行きました。


自分がまだ小学生だった頃、
母側の祖母の葬儀に出たことを思い出します。
私の母はお寺さんの生まれだったので、
葬儀にはお寺のお堂や境内を使い、
お経にはお坊さんが何人も並ぶという、大がかりなものでした。

お堂の中は薄暗く、お坊さんたちの顔はしかめっ面。
親類の人たちはみな、申し訳なさそうな顔ですわっています。
私が何よりも辛かったのは、
いつ終わるのか見当がつかない、長い長いお経です。
低音で唱えられる意味の分からない言葉のリフレインと、
ときどき音階が上がったり下がったりするだけの単調なリズム。
お経の唱和は、当時、昆虫採集に夢中だった私にとって、
森の木立で大合唱するクマゼミの、
あのシャーシャーシャーシャーという音のように聞こえてきて、
そんな声を出しているお坊さんたちも、
なんか不気味なセミ人間のように思えてきました。
ああ、早く終わらないかなあ。
おしっこもしたいし。

葬儀が終わり、お堂を出て、
カラッと晴れた空と、ひんやりした外気に触れた時は、
やっといつもの世界に戻れたような安堵感がありました。
それに母の手も握っていることだし、もう怖くはありません。
「すごいお葬式やったなあ」
「バルタン星人いっぱいいたで。アキコ隊員、至急本部に連絡だ!」
「だれが、アキコやねん。さあ、帰るで」

「うん」
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第6回是正処置WS

IMG_0212.jpg本日、午前10時から午後5時まで、第6回是正処置ワークショップ(WS)が東京の審査道無風流道場で開催された。今回の参加者は13人(開催時の人数)で、プレゼンターは家元さん、道友さん、Oさん、エビデンスさん。

冒頭、家元さんは主催者側として、これまでのWSのおさらいを行った。是正処置の不得手な会社が多く、彼らはその不得手を意識していないと指摘。不得手な会社の特徴を家元さんが列挙すると、フロアーも意見を述べて項目をどんどん補足した。たとえば、家元さんが不具合の原因を「人のせいにする」のが特徴と述べると、フロアーからは「内部監査のせいにする」(前回の内部監査で指摘されなかったから、対応しなかった)とか、「手順書のせいにする」(手順書に書いていなかったから、やらなかった)といった意見が出た。続いて家元さんは、問題発生から対策実施までのフローを図で解説。このフローは大雑把に言えば、仕事→問題発生→問題の定義・特定→原因の調査・特定→対策の立案→対策の実施となり、前回のWSの後半で扱った「家出息子の帰還」は、このフローで言えば「問題の特定」が主題だったが、今回は「問題の定義・特定→問題の調査・特定」における有効なツールとして、Is/Is Not分析を取り上げたいとした。

午後の部。道友さんは、猪原正守氏、久米均氏、中條武志氏(←クリックすると中條氏のT型マトリクスの記述がある論文のPDFが出る)の3人それぞれのT型マトリクスによるQMS出来映え評価方法の図を紹介した。これはたとえば、図の右側には本来どのステップで不具合を検出すべきかが書かれており、左側には実際にはどのステップで不具合が検出されたのかが書かれている。右側の仕組みの完成度に対し、左側の結果でどこまで実績が出ているかを見るというもの。どの工程で作り込まなければならないのかを探るツールとして有効ではないかとしている。

道友さんは続いて、前回のWSでも紹介されたIs/Is Not分析をさらに詳細に紹介。たとえば、前回のWSにおいて、「家出息子の帰還」の演習でなぜなぜ分析を行ったが、いきなりやるとなかなかうまく書けないことを参加者は体験した。やはり、なぜなぜ分析の前提となるプロセスを踏まえたほうが、うまく書ける。そのため、道友さんは8つのステップを紹介。それは、0.問題の特定、1.現状把握、2.違いと変化点、3.変化点の整理、4。考えられる原因・理論の列挙(検証方法を含む)、5.Is/Is Not テスト(列挙した理論とIs/Is Notの特徴)、6.原因(問題発生メカニズム)の絞り込み、7.なぜなぜ分析、というもの。参加者からは、Is/Is Not分析を実際に適用してみたい、あるいは適用した事例を知りたいという要望が出た。

次に、OさんはISO 10002:2004(品質マネジメントー顧客満足
組織における苦情対応のための指針)の特徴と規格解説を行った。同規格は認証用の仕様ではないが、この規格を使って、自己宣言を行ったり、第三者機関から意見書を出してもらったり、審査を受けたりしている組織が、Oさんが調べた範囲では52社あるとのこと。

最後はエビデンスさんが、ヒューマン・エラーの中の重要な問題の1つである「失念」についてプレゼン。「失念」とは「必要な時に、必要な記憶が出てこないこと」である。人間は、自分が行う作業をいくつかのプロセスに分け、本能的にどれが一番重要なプロセスかを自分なりに決めているもので、その重要なプロセスのことを「メイン作業」という。失念というのは、このメイン作業の前後に起きるそうだ。なので、失念の原因を探るときは、メイン作業の前後の作業の中から「〜にくい」部分を徹底的に洗い出すことが重要である。たとえば、「見にくい」「分かりにくい」「取りにくい」「動きにくい」など。その「〜にくい」部分を改善し、改善後にルールを制定し、その新ルールを教育するという手順で、「失念」の再発防止を徹底すべきであるとしている。

私の感想を一言。「是正処置WS」では、プレゼンターが是正処置に関連するテーマで何かを語り、その話の流れに沿ったトピックとして、フロアーがどんどん自分の意見を発表していくのであるが、プレゼンターよりむしろフロアーのほうがしゃべっている時間は長い。たとえば、プレゼンターがある事例を発表すると、数人がすかさず、それに関連した自分の経験事例を発表して補足する。なので、1人のプレゼンターが発表し終わった頃には、数人分のプレゼンテーションが行われたのと同じくらいの成果物ができあがっているわけである。これはなかなかスゴイことだと思う。
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「ルポ 貧困大国アメリカ」

lupo-thumb-100x160.jpg「この本、すごくおもしろいよ」
すごくおもしろい人にそう言われると、
読んでみたくなります。

ついさっき読み終えた
ルポ 貧困大国アメリカ」(堤 未果著/岩波新書)もそう。
ある外資企業のマネージャーの方に勧められて読みました。

同書では、富裕層と貧困層の両極化が極端にまで進行し、
中流がなくなっていくアメリカの実態が描かれていて、
その原因を市場原理だけで動く民営化にあるとしています。

アメリカの近未来映画や小説で、
巨大悪徳企業がとんでもない製品を作ったために、
世界を崩壊させる危機を招くという話がよくありますが、
それの現実版です。
政府の仕事を肩代わりしたハゲタカ企業が
貧困層を急速に拡大させています。

そのマネージャーは、
「うちの社員も、この本で教育し直す必要がある」と言ってました。
その方は社長でも役員でもありません。
ですが、極端な市場原理で動いている会社の中に、
(非御用)組合をつくった人なので、
少々期待しているのです。
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不具合をラッキーと置換

来年発行のアイソス2月号の中で、
設計トラブルの再発防止に取り組む中、
ABC構造を思いつく場面を、
飯塚悦功さんが語っています。

ABC構造とは、「AがBのとき、Cが起こる」。
つまり、Aという性質を持っているものが、
Bという条件に出会ったとき、
Cというトラブルが起こるというものです。
このCが「よくないこと」なので、
会社としては、もう二度と起こらないようにしたい。
そこで、AがBと出会う場面を分析し、
同様の場面が起こらないようにするか、
あるいは起こっても避けるように努力します。

Cが「よくないこと」の場合のみを、
飯塚さんは取り上げていますが、
Cが「よいこと」だった場合はどうでしょうか。
「AがBのとき、ラッキーなことが起こる」
これはもう、何度でも経験したいですね。
そのためには、AがBと出会った場面を分析し、
Cが起こる必然性を導き出し、
同様の場面が起こるようにするか、
もしくは起こる場面にできるだけ近づくかしなければなりません。
このような「ラッキーな偶然の再現」は、
マーケティング用語では「セレンディピティ」と呼んでいますが、
「よいこと」にもABC構造が使えるのではないでしょうか。

・・・などと最近考えています。
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ISO 9001:2008の変更点 総目次

これまでブログに書いてきたISO 9001:2000からISO 9001:2008への変更点を、目次にしてまとめてみました。

項目のタイトルをクリックすると、関連記事にジャンプします。タイトルの横に記載されている日付はすべて2008年の掲載月日で、第8章から書き始めています。


ISO 9001:2008

序文

0.1 一般 (11/12)
0.2 プロセスアプローチ (11/13)
0.3  JIS Q 9004との関係 (11/15)
0.4 他のマネジメントシステムとの両立性 (11/17)

1 適用範囲

1.1 一般 (11/19)
1.2 適用 (11/26)

2. 引用規格 (11/26)

3. 用語及び定義 (11/26)

4 品質マネジメントシステム

4.1 一般要求事項 (9/28)
4.2 文書化に関する要求事項
 
4.2.1 一般 (9/29)
 4.2.2 品質マニュアル 変更なし
 
4.2.3 文書管理 (9/30)
 
4.2.4 記録の管理 (10/1)

5 経営者の責任

5.1 経営者のコミットメント 変更なし
5.2 顧客重視 変更なし
5.3 品質方針 変更なし
5.4 計画 変更なし
5.5 責任、権限及びコミュニケーション 変更なし
 5.5.1 責任及び権限 変更なし
 
5.5.2 管理責任者 (9/24) ←5章で変更はこの事項のみ
 5.5.3 内部コミュニケーション 変更なし
5.6 マネジメントレビュー 変更なし

6 資源の運用管理

6.1 資源の提供 変更なし
6.2 人的資源
 
6.2.1 一般 (9/20)
 
6.2.2 力量、教育・訓練及び認識 (9/21)
6.3 インフラストラクチャー (9/22)
6.4 作業環境 (9/23)

7 製品実現

7.1 製品実現の計画 (9/2)

7.2 顧客関連のプロセス
 
7.2.1 製品に関連する要求事項の明確化 (9/3)
 7.2.2 製品に関連する要求事項のレビュー 変更なし
 7.2.3 顧客とのコミュニケーション 変更なし

7.3 設計・開発
 
7.3.1 設計・開発の計画 (9/4)
 
7.3.2 設計・開発へのインプット (9/9)
 
7.3.3 設計・開発からのアウトプット (9/10)
 7.3.4 設計・開発のレビュー 変更なし
 7.3.5 設計・開発の検証 変更なし
 7.3.6 設計・開発の妥当性確認 変更なし
 7.3.7 設計・開発の変更管理 変更なし
7.4 購買
 
7.4.1 購買プロセス 変更なし(TC176内での議論のみ記載 9/11)
 7.4.2 購買情報 変更なし
 7.4.3 購買製品の検証 変更なし
7.5 製造及びサービス提供
 
7.5.1 製造及びサービス提供の管理 (9/13)
 
7.5.2 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認 (9/13)
 7.5.3 識別及びトレーサビリティ (9/16)
 7.5.4 顧客の所有物 (9/17)
 7.5.5 製品の保存 (9/18)
7.6 監視機器及び測定機器の管理 (9/19)

8. 測定、分析及び改善

8.1 一般 (8/20)
8.2 監視及び測定
 8.2.1 顧客満足 (8/20)
 
8.2.2 内部監査 (8/21)
 
8.2.3 プロセスの監視及び測定 (8/22)
 8.2.4 製品の監視及び測定 (8/23)
8.3 不適合製品の管理 (8/24)
8.4 データ分析 (8/24)
8.5 改善
 
8.5.1 継続的改善 変更なし(TC176内での議論のみ掲載 8/25)
 
8.5.2 是正処置 (8/29)
 
8.5.3 予防処置 (9/1)


敏腕事務局やコンサルタントの方々などのコメントが見所だと思います。
コメントをいただいた方々(順不同:リバビューさん、HACCPかんさん、家元さん、GAIさん、yoshikunさん、師範さん、ファイヤーマンさん、炉村@ROMLERさん、迷える仔豚さん)、ありがとうございました。

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活字に残しておくべきこと

年明けに発行するアイソス2月号の割付作業を、
先週から進めています。
いまちょうど、平林良人さん(ISO/TC176国内委員会委員、
2008年版規格執筆メンバー)の原稿を編集しているのですが、
30ページくらいの分量になりそうです。

2000年版発行以来、
どのような問題が規格ユーザーの中で起こり、
ISOではその問題についてどのような議論を尽くした上で、
2008年版発行に至ったかを記録した、
おそらく日本で最も信頼できる第一次資料です。
このような議論の経緯の記録は、
活字で残しておくべきだと思います。

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Aを求め、Bに出会う

ブログに何かを書かなくちゃとか、
何か企画を立てなくちゃとか、
それを目的に一所懸命考えていても、
何も思い浮かばなかったり、
あるいはろくでもないことしか考えつかなかったりします。
ですが、何かほかの仕事に忙殺されているときとか、
あるいは本を夢中になって読んでいるときとかに限って、
いいアイデアが浮かんだりします。

確か、いそいそフォーラムでも、
仕事が忙しくなってくるのに比例して、
カキコをしたくなる云々の発言があったかと記憶しています。
これはたぶん、仕事で頭脳に加速度がつくと、
忙しいのにもかかわらず、パワーがあふれてきて、
他の仕事までどんどん処理してしまうからではないでしょうか。

ある事柄に真正面に取り組むとだめだけど、
他のことに没頭していているときに、その事柄が案外クリアできたりする。
これはなぜなのか。
日ごろから疑問でした。

ですが、最近、茂木健一郎さんの本をいくつか読んで、
ヒントになる言葉を見つけました。

「仕事に本当に没入している時は『自分の頭は動いているか』と考える暇はありません。逆に『頭を使おう』とか『こんなに苦しいのに、俺は一体何をやっているんだ』と考えている時こそ、脳が使われていないことが多いのです。」 
脳を活かす仕事術」(PHP研究所)135ページ

この文章を読んで、ナルホドと思いました。
自分が何とかしなくっちゃと一所懸命考えているときって、
実は脳を使っていなかったから、
ろくでもなかったのだと。

茂木さんは別の著書でこんなことも言っています。

「Aというものを探し求めているとき、Bと出会うこと。」 
欲望解剖」(幻冬舎)63ページ

このように偶然幸運に出会う能力を「セレンディピティ」といって、
昼間の脳はこのセレンディピティを求めているのだと、
茂木さんは同書で述べています。

私は、Bを捜し求めてBと出会いたいのですが、
茂木理論によると、
「それじゃあ、おもしろくないじゃないか」と
私の脳は言っているわけで・・・

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電車通勤の日々

私の席の前に立っておられるあなた様、
私がちょっと窓側を見たり、
カバンに書籍をしまったり、
おしりを浮かして座り直したりするたび、
ビクッと反応しておられるようですが、
誠に申し訳ありません、
私は長距離通勤者でありまして、
お見受けしたところ、
私よりもお若いご様子、
ですから、私もあと1時間半くらいは、
このまま座っているつもりですので、
私の細かい挙動がすべて、
「席を立つ」ことに結びついていないことを、
どうぞ早めにお気づきください。

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品質方針は「予防」

スウェーデンで先端予防歯科を学んだ
熊谷崇さん(酒田市・日吉歯科診療所理事長)の話を聞いて、
「今後、歯医者が生き残る道は予防歯科しかない」
と思い至った歯科関係者は多いようです。
坂出市の久保賢倫さん(久保眼科歯科医院院長)もその一人。
同医院の品質方針は「予防」。
品質目標は、歯科は「歯周病の予防」で、
眼科は「緑内障による失明予防、緑内障の進行予防」です。
歯科も予防が大事だけれども、
眼科もそうじゃないか、というわけです。

ユニークなのは後者の緑内障予防のほうです。
久保さんは勉強されて、緑内障による失明予防、
緑内障による進行予防が可能であることを知り、
そのリスク管理が、数値化(眼圧値や視野などのデータ)することで、
実現できることに気がつきました。
学会で発表すると、緑内障の患者の検査記録をデータ化し、
患者にも見せている例は日本で同医院が初めてだったそうです。
同医院の緑内障予防への取り組みは、
やがて地元の方々にも理解され始め、
2006年には1年に1回しか来院されない方がほとんどだったのが、
2008年になると毎月1回来院される方が増えてきたそうです。

日吉歯科診療所も久保眼科歯科医院も、
業務の仕組みはISO 9001をベースにしています。
久保さんは熊谷さんの話を聞いて、
ISO 9001を取ろうと決心したそうです。
私はこの両者の予防の取り組みを、
ある審査機関の事例発表会で聞いたのですが、
スピーカーを務めた熊谷さんも久保さんも、
ISO 9001の話はほとんどされなかったのが印象的でした。

予防ノウハウを他組織が他分野で展開する、
このような業際的な事例を見ると、

「是正処置を他の部署で水平展開することは予防処置である」
なんていう、TC176国内委員会の解釈がみみっちく感じられます。

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期末テストの風景

高校生の娘が期末テストの結果を発表しています。
いい点だったので得意げです。
家族の者が、コタツに入りながら聞いています。

高校を中退した長男は、
「すごいなあ、頭いいなあ、おまえ」と言い、

中学から不登校の三男は、
「すごいじゃん」と言って、
二人とも笑っています。

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艦長の心

先日、いそいそフォーラムの艦長(同フォーラム主催者)と、
新橋の中華料理店で飲みました。
彼はウーロン茶を、私は生ビールを、
ジョッキで何杯か空けながら語り合いました。
艦長とじっくり話すのは3年ぶりです。

「語り合う」といっても、
私が質問し、
艦長が答えるということの繰り返しです。
話が煮詰まってきて、
艦長が、
「ああ、それはきっとこういうことだね」と結論を出すと、
1つのセッションが終わります。
たぶん10セッションくらいはこなしたと思います。

一番最後のセッションは、
艦長の心についてでした。
私は艦長に対して、こう言いました。

あなたの心の真ん中に虚無を感じる。
あなたは、仕事で人と対話したり、
人前でプレゼンしたりするときは、
ものすごくパワフルで明るいのだが、
普段1人で座っているとそれとはまったく逆で、
ひっそりしている。
端で見ていると、
その落差が非常に大きい。

私の言に対して、艦長はこう答えました。

からくり絵本ってあるでしょう?
私はからくり絵本に閉じてある人間みたいなもんです。
普段は平面に横たわっているのですが、
本を開くと、
ムクッと元気に起き上がってくるのです。

私は
艦長の比喩のうまさに舌を巻き、
艦長もこの結論に満足そうでした。
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ライトアップを楽しむ

毎年今頃になると、
ご近所がクリスマスに向けライトアップを始めます。
大企業の工場やビューティーサロン、雑貨店などもそうですが、
普通の一戸建て住宅も何軒かやっています。
夜、車を運転しながら、
ご近所のライトアップを見て楽しんでいます。

去年まで豪華にやっていた家が地味になっていると、
「何があったんだ!」
飾り付けを新規に始めた家があると、
「お孫さんでも生まれたのかな?」
パチンコ店があると、
「今年もいっぱい負けたのね」

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ジャストシステムの間違い

一太郎やATOKで知られるジャストシステムは、
本ブログで何回か紹介しているSSMのソフトを作成しています。
Alize(アライズ)という名称の
未然防止のための支援システムで、
ここ数年順調に売れていました。
なのに、ジャストシステムは、メンテ業務だけを残して、
このたびAlize事業から撤退することを決めました。
Alizeが良くても、会社の主力事業が低迷しているからだそうです。
同社はすでに3期連続の赤字を出しています。
SSMソフトは今後、SSM masterが主力になります。

本当はアイソス新年号で、
このAlizeを紹介することになっていました。
アイソス掲載が見送りになったことで、
同事業部の部長さんが当社にお詫びに来られました。
以下は、そのときに聞いた話です。

Alizeの開発当初、ジャストシステムはまず、
企業の情報システム担当者に売り込みをかけました。
ですが、全然売れません。
そこで、Alizeのユーザーである設計者に売り込みをかけてみました。
今度は反応がありました。
大手製造業を中心に、少しずつ売れ始めました。
「システムだから、システム屋に売ればいいと思っていたのが間違いでした。お客さんは、田村泰彦さんが提唱しておられるSSMのコンテンツに納得して買ってくれるのです。コンテンツがわかるのは、システム屋ではありません。システムのユーザーです」(部長さんの言)

いい話を最後に聞かせていただきました。
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公務員適正検査

昨日、娘が通う高校で公務員試験に関する説明会が行われました。
次の問題の話だけは、おもしろかったので起きていたそうです。
4択です。
お昼休みの頭の体操にご利用ください。
ちなみに私は間違いました。


【判断推理検査】

(問題)
30人が一列に並んでいます。
先頭の人から、先頭から28番目の人まで、
「すぐ後ろの人はウソツキではない」と答えました。
先頭から29番目の人は「すぐ後ろの人はウソツキだ」と答えました。
ウソツキが最も多い場合の人数は何人でしょう?
ただし、ウソツキでない人は、いつも本当のことを言い、
ウソツキの人は、いつもウソを言うこととします。

(回答は次の中から1つ選んでください)
1. 1人
2. 2人
3. 29人
4. 30人
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2008年版審査必須項目

おそらく世界最大規模のQMS認証件数を持つと思われる審査機関が、ISO 9001:2008への移行審査で、審査員に課している物理的に必ずチェックすべき項目は次の2点だそうです。

1. 「5.5.2 管理責任者」において、2000年版では「管理層の中から管理責任者を任命」となっていましたが、2008年版では「組織の管理層の中から管理責任者を任命」となっていますので、組織外の人が管理責任者になっていないか(たとえば外部のコンサルタントが管理責任者になっていないか)をチェックします。

2. 品質マニュアルに規格名が記載されているなら、それが更新されているかをチェックします。

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外で自転車を走らせていた三男は、
雨でびしょびしょになりながら「すげー」と叫び、
友達の家で遊んでいた長女は、
おばさんに教えてもらって外に飛び出したそうです。
11月29日の午後、いきなりの通り雨で出た虹。
洗濯物を取り入れつつ、あわててシャッターを切りました。
家族で虹を見た果報者は、私を含めて3名。


NIJI0102-thumb-400x315.jpg

 

 

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