Home

2009年4月アーカイブ

ISO 50001(エネルギーマネジメントシステム)の委員会原案(CD)が6月には発行される予定であり、ようやく世界注目のこの規格の全体像が見えてくる。同規格をISOに作成提案したのは米国だが、米国だけのニーズでISOが腰を上げたわけではない。やはり、世界の他の国々でもエネルギー管理の国際規格を要望する声があったわけである。では、現在エネルギー管理の国家規格化を手がけている国々と、その規格名にはどんなものがあるのだろうか。

2009年3月16-17日、フランスのパリで、エネルギー効率推進とカーボン排出削減のための国際規格に関するワークショップがIEA/IEC/ISO合同で開催され、290人のエキスパートが参加して議論が行われた。同会議でISO 50001の審議を行っている委員会であるPC 242の議長のEdwin Pinero氏が、各国のエネルギー管理基準の取り組みを紹介している。

デンマークには、国家規格としてDS 2403:2001とDS/INF136:2001がある。
アイルランドには、国家規格としてIS 393:2005がある。
日本では、1979年に「エネルギーの使用の合理化に関する法律」が制定されており、エネルギー管理に関する要求事項が含まれている。
韓国、スウェーデン(SS 627750:2003)、タイ、米国(ANSI MSE 2000:2005)にはそれぞれエネルギー管理に関する国家規格がある。

また、ローレンスバークレー国立研究所のAimee McKane氏も、各国の標準化動向を次のように紹介している。

「いくつかの国々がすでにエネルギー管理の国家規格を有している。デンマーク、アイルランド、スウェーデン、米国、タイ、韓国がそうだ。EUは欧州規格としてエネルギー管理規格であるprEN 16001をほぼ完成している。また、中国、スペイン、ブラジルではエネルギー管理の国家規格を作成中だ。ISOでは、UNIDO(国連工業開発機構)の事前協力を得て、エネルギー管理の国際規格に着手している」

コメント(0) | トラックバック(0)

学校サバイバル9000

nakata-thumb-200x137.jpg先日、私立盛岡中央高等学校の副校長である中田義計さんの講演を聴いた。同校は日本で一番最初にISO 9001の認証を取得し、昨春にはISO 14001の認証も取ったそうである。講演の中で中田さんは、「県内の私立高校への入学者で定員割れを起こしていないのは本校ともう一校あるくらい」と、サバイバルな現状を報告し、学内改革とISO 9001認証取得活動を並行して3年間続けた結果、ようやく安定した定員確保ができるようになったそうだ。

この人の話はいつもおもしろい。例えば、教員の仕事時間を最大限縛っているのは「職員会議」だそうだ。これは、どの学校にも共通する問題かもしれない。「修学旅行」について職員会議を行った場合、まず昨年はどうだったかという議論になる。記録がきちんと整理され共有されていないので、それらの資料を探したり、人の記憶を頼りに議論を始めたりする。前回の担当者が休んでいたりすると、何もわからない場合がある。そもそも修学旅行をどのように議論して、その内容を決めていくのか、その手順が明文化されていないので、議論がいろんな方向に展開し錯綜する。ISO 9001を導入すると、そういったことがなくなった。導入後、職員会議は30分以内で終わるようになったそうだ。

生徒が先生を評価する。この方法を取り入れている学校は日本でもいくつかあるが、同校はたぶんその中でも早いほうだろう。これは、先生の授業に対して、生徒がその授業に対する評価を評価表に記入する仕組みだ。生徒から批判が集中する先生がいると、学校側で事情聴取を行い、問題ありと判断すれば先生に注意を与える。「生徒から批判される先生が、必ずしも悪い先生とは限らないのではないか」と、ISO 9001認証取得当時、 中田さんに聞いたことがある。「生徒から批判が続く先生には、やっぱり何か問題があります。また、批判を受け入れて、自分を変えようと努力される先生もいれば、頑として受け入れない先生もいます。あまりイエローカードが続くと、レッドカードを出します」(中田氏)とのこと。
コメント(0) | トラックバック(0)

Demonstrate!

朝から行列に並んでいた私は、夕方になってようやく役所の「お返し」申請受付窓口にたどりつきました。「お返し」とは、65歳を過ぎると国から年金をもらったり、介護医療の割引などを受けることができる制度なのですが、この「お返し」は自動的に国がやってくれるものではなく、どうも個人が申請しなければならないみたいです。

「じゃあ、認証チップをお見せください」
受付の担当官がそう言いました。
「何ですか、それは?」
「あ、ご存じないのですか? 認証チップというのは、あなたが社会にこれまでどれだけ貢献してきたかを記録したチップですよ」
「その認証チップはどこでもらうのですか?」
「役所にある認証局です。あなたが何か社会に対していいことをしたのなら、それを客観的に裏付ける証拠を示して認証局に申請します。すると、認証局が審査をして、あなたの行為が基準を満たしていると判断すれば、あなたの行為の社会貢献度に応じて認証点数が与えられます。その点数を記録したのが認証チップです。認証チップの点数に応じて、国から支給される年金や手当が決まります。つまり社会貢献を多くした人のほうが、年金額など国からの恩恵を多く受け取ることができるという仕組みです」

「例えば、近所の公園のゴミ拾いを10年間続けた、っていうのも社会貢献ですか」
「もちろん、そうです。ただ、それをあなたが客観的に証明することができ、認証局がそれを認めないと、認証チップに記録されません」
「その認証基準はあるんですか」
「あります。国で定められた『お返し基準』というのがあります。ただ、この基準は憲法みたいなものなので、骨格的なことしか書いてありません。例えば10年間のゴミ拾いのボランティア活動に対する認証には、どのような証拠が必要で、それは何点に相当するか、っていうような詳細な内容は『お返しの手引き』に書かれています。これは全10巻にわたる膨大なガイド文書です。ご自分で読まれても結構ですが、点数判断などがむずかしいので、認証基準士に相談されることをお奨めします」

「でも、なんか、自分の善行を客観的に証明しなくてはならないなんて、ちょっと嫌だな」
「ええ、確かに日本人って、そんなとこ、ありますよね。でもね、『お返し基準』の中にちゃんとdemonstrateと書かれているのですから、仕方ありません」
「日本の基準なのに英語で書かれているのですか」
「いいえ。原文だとdemonstrateだと言ってるんです」
「原文があるんですか」
「あります。英語の原文を翻訳したのが日本の『お返し基準』ですから、この基準の真の意図を理解するためには、原文に当たらなくてはなりません。余計なおせっかいかもしれませんが、あなたはまず、『お返し基準』に出てくるdemonstrateの意味を理解すべきでしょうね。民間の会社で、基準の意図を解説した研修会が実施されていますから、そちらを受講されてみてもよろしいかと思います。・・・あっと、すみませんが、後にまだたくさんの方が並んでおられるので、今度また、認証チップがある程度貯まってからおいでください」

(この話はフィクションです)
コメント(3) | トラックバック(0)

定額給付金

テーブルで晩飯を食べていると、中学生の息子が「きゅうふきぃーん、きゅうふきぃーん」と歌いながら近づいてきました。

「さあて、ダディーさんは、2万円を子どもたちにめぐんでくれるのでしょうか? それとも、日々の生活費にあっけなく使ってしまうのでしょうか? 正解はコマーシャルのあと!」

そう言うと、「きゅうふきぃーん、きゅうふきぃーん」と歌いながら去って行きました。

コメント(2) | トラックバック(0)

教育QMS

米国の標準化団体であるANSIがISOに教育組織向けのQMSを、2月の最後の週に東京で開催されたISO/TC176の総会で提案した。米国規格をたたき台として出して、それを元に議論を行い、ISO規格にしようというわけである。この規格の名称は"Quality Management System  Requirements for Education Organizations"。Requirementsとなっているから、ISO 9001や14001同様に、認証規格として使える仕様書だ。もともと大学を評価する公式の認定機関があるくらいの国だから、教育の世界に認証を持ち込むことはごく自然なことだったに違いない。規格構成はISO 9001ベースである。受審組織は教育機関だから、学校や学習塾、研修機関などが対象となる。ISO 9001の「顧客」に相当するのは「生徒」。customer focus が student focus になっている。 日本もこういったマネジメント感覚を学校幹部が持っておく必要はあるだろう。
コメント(5) | トラックバック(0)

ISO 9004の成熟度モデル

fukumaru0416-thumb-200x156.jpgISO 9004の発行が少し遅れそうな雰囲気だ。本日、群馬県での会合に出席した福丸典芳氏(ISO/TC176国内委員会委員、ISO 9004規格執筆グループ)が、「現在、ISO 9004はFDIS(最終国際規格案)のVer.3の段階だが、編集作業が遅れており、当初は今年10月発行の予定だったのが、12月までずれ込む可能性が高い。そうなると、JIS Q 9004は来年1月制定になってしまうかもしれない」と語った。

ISO 9004発行後、もっともよく読まれると予想されている部分は、実は本文ではなく、附属書Aの「自己評価ツール」である。これは日本提案がベースになっており、JIS Q 9006(質マネジメントシステム 自己評価の指針)をスリムにしたものと考えればよい。同附属書では、組織のQMS成熟度モデルを5段階レベルに分け、要素別あるいは規格の項番別に管理内容を示している。各レベルの内容は下記の通り。


組織の成熟度モデルに関する主要要素の例
(ISO/FDIS 9004 Ver.3 附属書Aの一部抜粋)


【レベル1】
品質マネジメントシステムのある要素が実施されている。
反応的なマネジメントシステムアプローチ。
製品、株主及びいくつかの顧客への指向。

【レベル2】(レベル1+)
顧客要求事項に対する品質マネジメントシステムが効果的に確立され、管理されている。
いくつかの予想できる結果。

【レベル3】(レベル2+)
何らかの改善サイクルが完了している。
人々が重要な内部組織である。
エンドユーザー及びいくつかの利害関係者を考慮している。
品質マネジメントシステムアプローチが効果的かつ効率的に確立されている。
継続的改善の文化。

【レベル4】(レベル3+)
すべての利害関係者がバランスのとれた方法で考慮されている。
知識及び学習の文化。
マネジメントシステムが継続的に有効である。
持続的傾向。

【レベル5】(レベル4+)
ベンチマークによる組織の推進。
世界クラスのプロセス及び結果。
コメント(0) | トラックバック(0)

畑さんの面目躍如

畑さん笑顔-thumb-250x312.jpg高度に成熟したシステムを運用している組織を取材すると、自社のシステムの進化と、内部監査の成熟化とが並行して発展しており、規格や自社のマニュアルなどの基準類との適合性監査から、経営に資する有効性監査へのステップアップの歴史を見ることができる。今日お会いした畑寛和さん(株式会社エイチ・フォー代表取締役)も、以前所属していた組織で、そのような歴史をつくってきた人だ。現在は独立してコンサルタントとなり、今度は歴史づくりを支援する側にいる。

畑さんは、組織のシステムや内部監査員の成熟度レベルに応じた研修を提供できるが、やはりこの人の面目躍如は、有効性監査レベルに入っている企業への支援ではないかと思う。実際、このレベルを統合マネジメントシステムの形で経験した上でコンサルティングをやっている人は日本でも本当に少ないはずだ。
(本日取材した内容はアイソス2009年7月号に掲載予定)

コメント(1) | トラックバック(0)

米国本気のISO 50001

ISO 9001:2000作成時に「顧客満足」と「継続的改善」の要求事項を強硬に入れてきた米国、ISO 14001:1996作成時に「環境マニュアル」の用語をどうしても入れることを拒否してきた米国、ISOマネジメントシステム規格(セクター規格を除く)に対しては、このようにパーツ対応に執拗にこだわってきた米国だが、今回は規格のパーツではなく、全体のたたき台を自ら作成してISOに提案し、その規格作成を審議するプロジェクト委員会(PC 242)の議長国まで名乗り出た。その米国本気規格がISO 50001(エネルギー管理)である。

ISO 50001は、調達から使用までを含めたエネルギーに関するすべての面を管理するための国際的な枠組みであり、エネルギー効率を向上させるために、組織に技術面・管理面での戦略を提供し、コストダウンをはかるとともに、環境パフォーマンスを向上させることを目的として開発されたものである。また、この規格はエネルギーサービス産業向けにのみ開発されたセクター規格ではなく、あらゆる会社、工場、事務所、商業施設などに適用可能であり、同規格の普及によって、世界のエネルギー使用量に対して60%まで影響を与えることができるとしている。

ISO 50001は、末番号の1が意味しているように、要求事項を含む仕様書であり、発行されれば認証用スペックとして使用される。ただし、あくまでマネジメントシステム規格であって、基準値などを示したパフォーマンス規格ではない。このような仕様書が開発される時は、通常、並行してガイダンスも同時に作成されるが、ISO 50000シリーズの場合も、ISO 50001と連携した形で、用語(terminology)、使用(use)、実施(implementation)、測定(measurement)、測定基準(metrics)に関するガイダンスが発行される予定である。また、ISO 9001/14001との整合性をはかるとともに、PDCAアプローチによる継続的改善の仕組みが採用されるのは間違いない。

ISO 50001の規格作成の議論がISOで始まったのは、2008年2月である。米国の国家標準団体であるANSIがISOにエネルギー管理に関する国際規格作成を提案し、ISOがそれを承認、審議委員会としてPC 242を設置して、規格作成作業がスタートした。PC242の第1回目の会合は2008年9月、ワシントンDCで開催されている。現在、規格作業はWD2(第2次作業原案)まで進んでおり、2009年6月にはCD(委員会原案)の投票が行われる。このあとはDIS(国際規格案)、IS(国際規格)という順序で作業が進行する。最終的にISO 50001が発行されるのは2010年末から2011年初の予定である。
コメント(0) | トラックバック(0)

息子の言い分

昨日さあ、柔道の試合に弁当持っていったの。
だけど、会場でけっこう忙しくて、食べる暇がなくて、半分くらい残したわけ。

で、試合が終わって家に帰ると、お母さんが「弁当を残してるじゃない。後で全部食べてしまいなさいよ」って怒ったの。

それでさ、夕方に腹減ったんで、残りの弁当を食べようとしたらね、「今、夕食作ってるんだから、弁当食べると、夕食が食べれなくなるじゃない」って、また怒るの。
で、食べるのをやめたわけ。

それで、お母さんって、寝る前に食器洗うでしょ?
そのときに僕の弁当も洗おうとして、「もう、弁当残して」って、また怒ってるんだよ。
コメント(1) | トラックバック(0)

娘の余命観

「あと10年しか生きることができなかったら」って?

大して変わんなくない?
今とおんなじこと、し続けると思うよ。
だって、10年後って、もう27じゃん。
それだけ生きれば、十分でしょ。
コメント(0) | トラックバック(0)

事務所探し

このご時世なのに、うちの事務所の大家さん、値上げをしてきました。
信じられます?
そこで、移転先を探すことに。

昨日、東京都港区界隈を周旋屋のお兄ちゃんと一緒に数件回ってきました。
回ってみると、賃料がいかに下がっているかを実感できました。
気に入った物件も見つかり、5月末までには事務所を引っ越す予定です。

コメント(13) | トラックバック(0)

審査員に気づかせる審査

目覚ましの音を消して、また寝てしまいました。
ほんの10分程度だと思いますが、審査員になった夢をみました。

ある組織に私は審査員として訪問しています。
どうやらツアーで、現場を回っているようです。

最初に訪れた製造ライン。
職場の人たちが作業をせずに、腕組みをして、こちらをにらんでいます。
「何でも質問してみろ。受けてやるぜ」
そんな感じで、構えています。
ヤレヤレ、と思いながらスルーして、歩き続けると、
1人、目を伏せている作業者がいます。
明らかに私とのコンタクトを避けているようです。
おっ、この人だな」と思って近づき、インタビューを始めました。
ビンゴでした。
この人は、決められた手順とは違った仕方で仕事をしていましたし、
この作業に必要とされる定められた力量を明らかに持っていない人でした。
これを見つけた時の私の喜び! わかっていただけるでしょうか。
もうすぐにでもツアーを引き上げて会議室に戻り、
事務局の方に本件を報告したくて仕方ありません。

次の現場に入りました。
ここでは、みんなきちんと作業をしていて、表情も自然です。
「ノーヒントか」と思いながら、ある人にインタビューをしてみました。
不適合も観察事項も、何も見つかりません。
ちょっと、焦ってきました。

さらに次の現場へ。
ここでも何も見つかりません。
少しイラついてきました。

とうとう最後の現場です。
何も見つかりません。
もう完全に頭に来ました。

会議室に戻り、事務局の人に怒りをぶちまけました。
「なんなんですか、この会社は。私に何も気づかせてくれないじゃないですか。とんでもないですね、まったく。もう、いいです。契約を打ち切らせていただきます。受審組織は、何もおたくだけじゃあないんですから」
そう言って、私はその会社のドアをバーンと閉めて出て行きました。


そのドアの音があまりに大きかったので、目が覚めました。
それは息子が寝室のドアを開けた現実の音でもありました。
「お父さん、遅刻するよ!」

ああ、えらいことしちゃった!
どうしよう、どうしよう。
審査報告書も書かずに、飛び出しちゃったよお。
ああ、そうか。
俺、審査員じゃないんだよね。
そうだった。
よかった、よかった。
でも、なんか罪責感が残るなあ。
ほんとにやっちゃったような、このリアル感。
夢なのに。

コメント(1) | トラックバック(0)

取材5分前

土手沿いの桜が満開です。
ときどき桜を見上げながら、ゆっくり歩きました。
もっと見たかったのですが、
土手沿いにある取材先の会社に着いてしまいました。

「いやー、ここはお花見の場所には苦労しませんね。東京にこんな場所があったら、もうシートを敷くは、ロープは張るわ、新人が番をするわで、大変ですよ。その点、当地は場所取りにアクセクすることないんですよねー。ところで、会社でお花見なんか、します?」

よし、出だしの雑談は、これでいこう。
受付でサインをしながら、気合いを入れました。

コメント(0) | トラックバック(0)

ISO仙台合宿

4月4日〜5日に開催された「ISO-Management System 研修合宿 in 仙台」(いそいそフォーラム東北支部・メーリングリストおうでぃとうぇい・審査道無風流共催)に参加しました。今回の参加者は11名。内容については門外不出なので、各プレゼンで印象に残った点のみ書いておきます。

一番最初に朋友さんがISO 10002の解説をやってくれました。規格解説ってたいてい眠い話になるのですが、朋友さんは聞き手を全然退屈させません。規格に関連して、いろんな事例紹介や世間話をされるのですが、それがおもしろい。やっぱ、一流の営業マンだなあ。

古川の金ちゃんは、趣味と実益を兼ねてある会社をコンサルした話を披露。イケイケドンドンの社長が、自分が突っ走ったあとに、社員が続いて登っていけるような階段を作らなかった、という話が印象に残りました。

続いて私のプレゼン。アイソス用の編集企画3本を参加者の皆さんに評価していただきました。その結果は、今後のアイソスに反映されると思います。

以上が初日に行われたプレゼンで、翌日の午前中は、まずTOMOさんが、ISO 22000(!)の話をしてくれました。この間までTS2のTOMOさんかと思いきや、今度は22000のTOMOさんでした。契約先の審査機関側の腹はたぶん「この人は新規分野でも物怖じしないから、今度は食品安全をやらせてみよう」ってことでは?

最後に家元さんが、無風流道場で実施している「是正処置ワークショップ」の内容を紹介。そのあと、実際にケーススタディを使って、不具合事象から、問題特定→原因特定→再発防止策までを演習してみました。この作業は、問題特定をきちんとやっておかないと議論が拡散することを是正処置ワークショップで経験済みです。なので、けっこう時間を使って参加者のコンセンサスを得ながら問題特定を行ったことから、→原因特定→再発防止策への進行は比較的スムーズでした。議論の仕方が明らかに進歩しています。

夜の懇親会での議論も盛り上がったのですが・・・覚えていません。

コメント(4) | トラックバック(0)

陪審員制度

陪審員が「不適合」かどうかを決める裁判を、仮想イベントとしてできないか考えているところです。

これは、ISOの仕組みを、一般人(基本的には規格要求事項を見たことがなく、適合性評価制度についての知識がまったくない人)がどのように受けとめるかをみる、という試みです。
被告は人ではなく、審査報告書の不適合に関する記述です。
検察側は審査員が担当し、絶対不適合を主張します。
弁護側は受審組織の事務局が担当し、絶対適合を主張します。
最終的な判決は、つまり不適合かどうかは、両者の言い分を聞いた陪審員が決めます。陪審員は素人なので、審査員も事務局も、わかりやすい一般用語で話さなくてはなりません。
受審組織内で起こった密室での事件なので、基本的には証人ナシで行います。審査に立ち会ったコンサルタントは、証人として認められません。

実際にこのような制度が始まると、陪審員は一般的感覚で判断する場合が多いので、病院とか原子力発電所、食品、あるいは不祥事で騒がれている業種では、有罪判決(すなわち「不適合」)が下される可能性が高いと思われます。例えば、下記のように。

【判例】

(指摘事項)規定された予薬に関する力量を満たしていない看護師が予薬業務を担当していた。
(判決)有罪

(指摘事項)規定された部品検査に関する力量を満たしていない検査担当者が検査業務を担当していた。
(判決) 無罪
コメント(5) | トラックバック(0)

ISOファシリテーション

yamagami-thumb-250x287.jpg山上裕司さんは数年前、ISOのコンサルティングや審査を続ける中、同じ業種でよく似たマニュアルや手順書を作っていても、パフォーマンスで大きな成果を出している会社とそうでない会社があることに気づきました。

パフォーマンスに優れた会社は、経営層やマネージャーが現場の人とうまくコミュニケーションを取りながら、どうすれば成果が出るかを常に考えながら仕事をしていますが、あまり成果が出ない会社は、ISOの仕組みを作るだけで安心してしまって、「決め事は作ったんだから、あとは守らせればそれでよい」と考えているようです。

せっかくISOの仕組みを持っているのだから、あとは話し合い力を向上すれば、もっとパフォーマンスを出せるのではないか。
自分はその話し合い力をつけていただくためのお手伝いをしよう。
そう思って始められたのが、プロセス・ファシリテータという仕事でした。

山上さんは、超ISO企業研究会(飯塚悦功委員長)の委員であり、ISOコンサルタント・QMS審査員・ISMS審査員でもあります。
昨日お会いして、お話をおうかがいしました。
アイソス2009年7月号でご紹介する予定です。

コメント(3) | トラックバック(0)

このアーカイブについて

このページには、2009年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年3月です。

次のアーカイブは2009年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

最近のコメント

2010年3月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31