この人の話はいつもおもしろい。例えば、教員の仕事時間を最大限縛っているのは「職員会議」だそうだ。これは、どの学校にも共通する問題かもしれない。「修学旅行」について職員会議を行った場合、まず昨年はどうだったかという議論になる。記録がきちんと整理され共有されていないので、それらの資料を探したり、人の記憶を頼りに議論を始めたりする。前回の担当者が休んでいたりすると、何もわからない場合がある。そもそも修学旅行をどのように議論して、その内容を決めていくのか、その手順が明文化されていないので、議論がいろんな方向に展開し錯綜する。ISO 9001を導入すると、そういったことがなくなった。導入後、職員会議は30分以内で終わるようになったそうだ。
生徒が先生を評価する。この方法を取り入れている学校は日本でもいくつかあるが、同校はたぶんその中でも早いほうだろう。これは、先生の授業に対して、生徒がその授業に対する評価を評価表に記入する仕組みだ。生徒から批判が集中する先生がいると、学校側で事情聴取を行い、問題ありと判断すれば先生に注意を与える。「生徒から批判される先生が、必ずしも悪い先生とは限らないのではないか」と、ISO 9001認証取得当時、 中田さんに聞いたことがある。「生徒から批判が続く先生には、やっぱり何か問題があります。また、批判を受け入れて、自分を変えようと努力される先生もいれば、頑として受け入れない先生もいます。あまりイエローカードが続くと、レッドカードを出します」(中田氏)とのこと。
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